今回は、酸熱(さんねつ)トリートメントと酵素(こうそ)トリートメントの違いを詳しく解説します。
なんとなく文字は似てるけど、両者は似ても似つかない技術なんです。
では一体なにが違うのか?
年間5000人担当するSENJYU森越チームが、酸熱トリートメントと酵素トリートメントの違いを詳しく解説したいと思います。
酸熱&酵素トリートメントはどちらも髪質、ダメージレベル、メーカーによって仕上がりや効果が微妙に異なります。
本記事で解説する内容は全て、おおよその平均値を割り出した結果を比較しています。
目次
そもそも、酸熱(さんねつ)トリートメントってなんですか?
酵素(こうそ)トリートメントも全然知らない。
ではまず、酸熱&酵素トリートメントの効果と詳細を大まかに解説します。
酸熱トリートメントはダメージケアに特化した技術です。
酸熱トリートメントはダメージによって傷ついた髪を「酸」と「熱」の効果によって修復し、髪質を良くするトリートメントです。
今まで修復不可能だった強いダメージに対しても効果を発揮するので「ダメージケア」の領域を飛び越えて「ダメージ手術」といえるほどのダメージ修復力を発揮します。
ダメージがひどい方に行うと絶大な効果を発揮します。
酸熱トリートメントはある意味薬剤に近い成分なので、失敗すると髪が傷んだり、硬くなってしまう危険性があります。
絶大なダメージ修復効果を発揮する代わりに、リスクも高くなった技術といえます。
酸熱トリートメントはある意味薬剤に近いので扱いが難しいです。
酵素トリートメントは硬くなった髪に柔軟性を与えることに特化した技術です。
酵素トリートメントは「酵素」の力を使って硬くなった髪に柔軟性を与える効果があります。
ダメージよりも、髪の硬さに対してアプローチする技術なので、酸熱トリートメントとは本質が全く異なるといえます。
あの、髪の硬さってなんですか?
ダメージとは異なる髪の異常だと思ってください。
髪はアイロンの熱や、カラーやパーマの強いアルカリの影響を受けると髪内部のタンパク質が固まり、髪が硬くなります。
酵素トリートメントをする際は「髪の硬さ」について知る必要があります。
酵素トリートメントは失敗リスクは低く、再現性の高い技術といえます。
ですがシステム(通常の)トリートメントほど簡単な技術ではありません。
酸熱トリートメントは見た目よりも、ダメージケアに特化しています。
酸熱トリートメントは、ダメージで弱った髪を力強い髪にする効果がありますが、直接髪を触らないとBefore・Afterの違いが分からないかもしれません。
しかし、ダメージケアに関しては酵素トリートメントを超える効果を発揮します。
見た目よりも、とにかくダメージをなんとかしたい人は酸熱トリートメントが良いってことね。
酵素トリートメントは、ダメージケアより質感重視の効果を発揮するので、直接髪を触らなくてもBefore・Afterの違いが分かりやすい傾向があります。
しかし「見た目」と「ダメージケア」は全く関係の無いことで、仕上がりの美しさが酸熱を上回っても、ダメージケアと持続力は酸熱より劣ります。
ダメージケアよりも、見た目や質感を良くしたい人は酵素トリートメントが良いってことね。
ここからは、酸熱&酵素トリートメントの仕組みを簡単に解説します。
酸熱トリートメントは、ダメージによって破壊された部分に入り込み「酸」と「熱」の効果によって、トリートメント自体が髪の毛の一部となってダメージを補修する仕組みになっています。
酵素トリートメントは、熱やアルカリなどの影響で硬くなった髪に「酵素」の力を使って、柔軟性を取り戻す仕組みになっています。
次に、酸熱&酵素トリートメントがどんな髪に効果を発揮するのか、それぞれ違いを見てみましょう。
酸熱トリートメントは、通常のトリートメントではケアしきれないほど髪が傷んでいる方に効果を発揮します。
酸熱トリートメントの本質はダメージの修復なので、ダメージ毛に行うこと前提の技術です。
またダメージ毛といっても、ある程度髪が傷んでいないと効果を発揮できません。
ダメージがない、もしくはほとんどない状態で酸熱トリートメントを行うと、髪が傷んでしまったり硬くなってしまうなど、重大なデメリットを引き起こす危険性があります。
酵素トリートメントは髪のダメージではなく、髪の硬さにが気になる方に効果を発揮する技術です。
酵素トリートメントは、カラーやパーマ、アイロンも一切していない学生時代のふわふわバージン毛を再現する効果だと思ってください。
髪を濡らすとテロテロになってしまうほどのハイダメージ毛に酵素トリートメントは向いていません。
なぜなら、ハイダメージ毛は髪内部のタンパク質が流出し、悪い意味で髪が柔らかいので、酵素トリートメントの効果が発揮しずらい傾向にあります。
アイロンを使用していない、カラーもパーマも何もしていないバージン毛は、そもそも髪の硬さがないので酵素トリートメントをしてもほとんど意味がありません。
髪質や長さによって大きく上下する場合がありますが、平均的な施術時間は以下の通りです。
酵素トリートメントは酸熱トリートメントに比べて複雑な工程が少ないので、その分施術時間も短めです。
通常のトリートメントと比べるとどちらも料金は高めです。
これは、酸熱&酵素トリートメントどちらも他にはない特殊な技術だからこそ、高いお値段設定となっているのです。
従来のトリートメントでは得ることのできなかった仕上がりと感動を手に入れることができると思ってください。
酸熱トリートメントは地域によって値段の開きが大きいですが、全国平均で1~2万円ほどです。
酵素トリートメントを扱っている美容室が少ないので、全国平均がいまいち割り出せないのですが、メーカーさん情報だと安くて1万弱、高くて1万強といったところです。
酵素トリートメントをメニュー化する際は、料金1万円前後が妥当だと思います。
酸熱(さんねつ)トリートメントは、1つ1つの工程が極めて複雑かつ、高度な技術力を必要とするので、技術力と経験がないと成功しません。
酵素(こうそ)トリートメントは複雑な工程は少なめですが、それでも特殊な技術であるためある程度の難易度はあります。
酸熱&酵素トリートメントどちらも特殊な技術であるため、メーカーさんの講習や練習をしっかり行ってからメニュー化してください。
どちらも、良い意味で髪質を変えるトリートメントです。
皆さんが入浴中に使用する通常のトリートメントとは似ても似つかないトリートメントだと思ってください。
通常のトリートメントより絶大な効果を発揮する半面、難易度と責任が上がった技術といえます。
ちょっと専門的な話ですが、酵素トリートメントにも「グリオキシル酸」という酸熱トリートメントの重要成分が少しだけ含まれています。
酵素トリートメントのグリオキシル酸の効果によって、ややハリとコシがでる仕上がりになります。
酸熱トリートメントと酵素トリートメントは併用可能です。
酸熱トリートメントと酵素トリートメント、両者のメリットだけを融合させた効果を発揮します。
施術時間2~2.5時間
料金 22,000円(税込)
なるほど、でも私の髪は酸熱or酵素どちらが良いのか分からない。
酸熱&酵素トリートメントの効果を発揮できる髪質の見極めは、入念な髪質診断をしないと分かりません。
酸熱&酵素トリートメントどちらが向いているかは、美容院で担当美容師さんと相談してから決めましょう。
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