酸熱トリートメントをすると髪が艶がでて、ハリコシのある髪になりますけどなぜですか?
トリートメントと名が付くけど、トリートメントとは思えない仕上がりになります。
SENJYU 美容師
それは、酸熱トリートメントの仕組み&理論を知ることで分かるはずです。
SENJYU 美容師
今回は、酸熱トリートメントを年間3000人担当するSENJYUチームが、酸熱トリートメントの仕組み&理論を詳しく解説します。
目次
SENJYU 美容師
酸熱トリートメントは、2016年に新たに生まれたメニューで「酸」と「熱」の力を使って髪を補修するメニューです。
SENJYU 美容師
酸熱トリートメントは、通常のトリートメントとは全くの別メニューだと思って下さい。
酸熱トリートメントは最終的に髪のダメージを修復するため、トリートメントで間違いありません。
しかし、皆さんが入浴中に使用しているトリートメントとは、髪を補修する仕組みが全く異なるのです。
酸熱トリートメントは、髪内部で新たな結合を作って髪を補強することが目的です。
わかりやすく例えるなら、「古い家に耐震工事をする」ようなイメージ!
ダメージを負った髪に内側から支える成分を入れて補強すれば、健康な髪と近い状態へと近づけられます。
具体的に体感できる変化は、「艶が出る」「髪がまとまる」など!
表面をコーディングするトリートメントと異なり、本格的なダメージケアができる酸熱トリートメントは、特に変化を実感しやすいです。
高い効果を得られる酸熱トリートメントですが、人によってはデメリットに感じられる点もあります。
例えば、「髪の状態よりコスパを優先したい人」にとっては、酸熱トリートメントの料金や継続が必要な点が気になるはず。
一方で、「コストがかかってもいいから、髪の状態をよくしたい人」は、酸熱トリートメントの施術に関してデメリットは感じないでしょう。
むしろ、お金がかかっても今より髪の状態がきれいになることに意味を感じられるはず!
このように酸熱トリートメントのデメリットは、「すべての人にあてはまるのではなく、一部の人にとっては不満に感じることもある」という内容が多いです。
酸熱トリートメントの施術を受ける前には、自分が優先することが何かはっきり知っておくことが大切!
「デメリットに感じるケース」について、画像にまとめたので参考にしてくださいね。
酸熱トリートメントは、ストレートパーマと縮毛矯正と同じでくせを伸ばすんですよね?
いいえ、それぞれ目的や効果が異なります!
大まかにわけると、以下のようなイメージです。
すべてくせ毛用のメニューだと思っていたけど、違うんですね!
その通り!
目的に合ったメニューでないと正しく効果を得られないので、事前に知っておきましょう。
一般的なトリートメントと異なり、酸熱トリートメントは髪質によって向き・不向きな場合があります。
向いている人は、以下の通り!
これらの内容に共通する人は、髪内部のたんぱく質が少なく、ハリやコシがない状態であることです。
髪を支える力がないため、濡らすととろろのようにテロンとした髪になりがち。
酸熱トリートメントにて内部の柱(=架橋)を増やせば、ハリやコシのある状態となり、強くしなやかな髪に近づきます。体感できる変化としては、「毛先の引っかかりが改善した」「ダメージによる広がりが収まった」という内容が多いです!
逆に、向いていないのは、以下の条件にあてはまる人たちです。
これらの人たちは、すでに髪内部のたんぱく質が十分に存在しています。
たんぱく質がたくさん詰まっているのに、追加で柱を増やすような酸熱トリートメントをおこなえば、内側がパンパンになり質感が悪化する原因に…!
さらにと、酸による影響がでキューティクルが引き締まりすぎて、髪が硬くなってしまいます。
例えるなら、ケースに大量のペンを詰め込んでいるような状態です。
中身が詰まりすぎると、ペンケースが硬く感じられますよね。
本来、絶大な効果を発揮する酸熱トリートメントですが、正しい使い方でないとかえって悪影響となるリスクがあります。
施術前には自分が酸熱トリートメントに向いているか、しっかり判断することが大切です!
SENJYU 美容師
ここからは、酸熱トリートメントの仕組み&理論をイラスト付きで解説します。
まず、酸熱トリートメントを髪に付けて、トリートメント成分を浸透させます。
トリートメントの中には様々な成分が配合されていますが、特に重要な成分は以下の2つ。
SENJYU 美容師
↑この2つが入っていないと酸熱トリートメントとして成り立たない、と言って良いほど。
酸熱トリートメントは独特な臭いを発するデメリットがありますが、その原因は主要成分である「グリオキシル酸」です。
グリオキシル酸は酸化した果物のような臭いを発するため、臭いに敏感な人は注意が必要です。
トリートメントを髪内部に浸透させたら、いったん流します。
通常のトリートメントだと流して終わりになりますが、酸熱トリートメントは「流した後が本番」と言えます。
髪の流した後は
↑を行い、髪に熱を加えます。
(ストレートアイロンは入れない場合もある)
SENJYU 美容師
この髪に熱を加える作業はとても重要で、熱を加えることで髪内部で化学反応が発生しているのです。
SENJYU 美容師
この化学反応が起きているかどうかで、酸熱トリートメントの成功&失敗が決まると思って下さい。
アイロンを入れる理由は、髪をストレートにするためではないのですか?
SENJYU 美容師
実は違うんです。化学反応を発生させるために髪に熱を加えているのです。
髪内部で発生した化学反応は「脱水縮合(だっすいしゅくごう)」と呼ばれ、髪内部に新たな結合であるイミン結合が作られます。
この新たに作られたイミン結合によってダメージが補修されるのです。
なるほど。酸熱トリートメントの成分が髪の一部になるイメージでしょうか?
SENJYU 美容師
そんな感じで覚えに頂いて大丈夫です。
髪内部で新たに作られたイミン結合は、シスチン結合の代わりとなり髪を支えます。
これによって、髪のダメージが修復されるのです。
壊れてしまった柱の代わりに、新しい柱を補充してる感じですね。
SENJYU 美容師
その通りです!ただ、髪の補強がゆえに弱点もあります。
イミン結合はシスチン結合ほど頑丈ではありません。
後から付け加えられた擬似的な結合(柱)である以上、耐久力はシスチン結合より劣るのです。
SENJYU 美容師
例えるなら「シスチン結合=鉄筋」「イミン結合=木造」と言った感じです。
↑%は例です。
酸熱トリートメントは1回だけ行っただけでは完全に髪が補修された訳ではありません。
髪内部までしっかり補強するには、2〜5回行う必要があるのです。
SENJYU 美容師
1回だけでも劇的な効果がありますが、酸熱トリートメントは2〜5回行うこと前提のメニューだと思って下さい。
酸熱トリートメントの効果を早く実感したいから、高頻度で美容院へ行こうかな!
それはNG!
酸熱トリートメントには、適切な頻度があります。
一般的なトリートメントと異なり、酸熱トリートメントには回数や頻度の制限があります。
髪のコンディションや、使用する酸熱トリートメントの種類にもよりますが、
が理想的です。
高頻度での施術は、髪が硬くなりやすく質感の悪化につながるため絶対にNG!
逆に、期間が2ヶ月以上空くと、効果が薄れてもとの状態に戻りやすくなります。
適切な頻度は担当の美容師に聞き、しっかり守るようにしましょう!
ここからは、実際にSENJYUチームで酸熱トリートメントを受けられたお客さまのBefore・Afterをご紹介します。
こちらのお客さまは、ダメージによる手触りの悪化に悩まれていました。
見た目には問題がなくても、濡らした際の引っかかりやごわつきって気になりますよね。
酸熱トリートメントで内部から補強をしたところ、うるおいのある艶やかな質感に!
手触りはもちろん、見た目もよくなったと喜んでいただけました。
こちらのお客さまは、明るめのカラーを繰り返されていたことや、ロングヘアであることが影響して、髪全体にダメージが広がっていました。
傷んだ髪は水分や油分が少ないため、くせ毛とは別のうねりが発生しがち…。
縮毛矯正ではなく、酸熱トリートメントで内部から髪を整えたところ、まとまりと艶のある仕上がりが叶いました。
髪が傷んで広がるケースでは、酸熱トリートメントで変化を実感できるケースもあります。
※生まれつきのくせ毛にはあまり効果がありません。ストレート効果を感じられるのは、ダメージによる広がりが原因である場合のみです。
SENJYU 美容師
SENJYUチームは年間3000人の酸熱トリートメントを担当する、酸熱トリートメントのプロフェッショナルです。
SENJYU 美容師
プロフェッショナルだからこそ大切にしているのは「結果」です。
正直、仕組み&理論が現場で役に立つことはほとんどありません。
なぜなら、仕組みや理論は目に見えず、お客様も感じることができないからです。
美容師はお客様の納得の要望を叶えるためには、目に見える「結果」を出すことに意味があるのです。
SENJYU 美容師
仕組み&理論はある程度頭の中に留めておく程度にして「結果をだす」ことが一番大切にしています。
SENJYUチームでは、酸熱トリートメントを11,000円(税込)で承っております。
一般的なトリートメントと比べると1.5〜2倍ほどの価格差がありますが、髪への作用や変化を考えると適正な価格といえます。
通常トリートメントが絆創膏を貼る程度の効果しか得られないとすれば、酸熱トリートメントは手術並みの変化を実感可能!
料金だけで見ると高く感じがちですが、「美容師の技量」「お客さまが体感できる変化」を考えれば決して高すぎることはないと思います。
むしろ適正価格より下回ると、正しく効果を得られず無駄に感じやすいため、注意が必要です。
ここからは、SENJYUチームで酸熱トリートメントの施術を受けられたお客さまの声をご紹介します。
※画像はどちらもAfterです。
こちらのお客さまは、他店での施術によるダメージが蓄積されており「髪を伸ばしたくても、毛先が気になるからカットせざるを得ない…」とお悩みでした。
初回来店以降、2ヶ月ペースでSENJYUチームの酸熱トリートメントを継続され、今ではダメージがあったのが嘘のようにきれいな見た目&手触りに!
「むしろもとの状態より髪がきれいになった」と実感され、ストレスの少ない毎日を過ごされています。
こちらのお客さまは、他店での施術により髪の毛が「ビビリ毛」になったことにお悩みでした。
SENJYUチームでは、最新の酸熱トリートメントにてビビリ毛のお直しが可能です。
実際に施術をしたところ、初日から髪の変化を実感されて満足いただけました。
一度
ビビリ毛になると、セルフケアでは手の施しようがありません。
無理にセルフでなんとかしようとすると、かえってリスキーです。
ビビリ毛になったら、なるべく早いタイミングでSENJYUチームにご相談くださいね!
酸熱トリートメントの仕組みや理論を知ると、かなり特殊なメニューであることが分かりました。
SENJYU 美容師
劇的な効果を発揮する反面、失敗リスクもあるので、酸熱トリートメントは美容師酸選びも大切です。
SENJYU 美容師
その他、酸熱トリートメントに関して分からないことがあれば、SENJYUチームになんでもご相談下さい。
SENJYUチームではインスタグラムにて最新の情報を配信しています。チェックしてみてください。
おすすめインスタグラムタイムライン
カテゴリー一覧から記事を探す
© 2016 SENJYUプロフェッショナルチーム
【掲載の記事・写真・イラストなどの無断複写・転載を禁じます】