サイエンスアクア(S-AQUA)をご存知でしょうか?
聞いたことあるけど詳しく分からない
インスタでも話題の髪質改善サイエンスアクア(S-AQUA)
他のトリートメントやストレート技術となにが違うのか?
とある美容師さん
酸熱トリートメントの1つですよね?
とあるお客様
縮毛矯正のようにくせが伸びるんですよね?
残念ながらどちらも不正解
名前は聞いたことあるけど、具体的にどんな技術なのか分からない。
そう思うのは当然だと思います。
サイエンスアクアは美容業界に新たに誕生した最新技術なので、工程、効果、持続力など全て独自の情報だからです。
サイエンスアクアの効果を詳しく教えてください!
では、今回は私「森越道大」が、サイエンスアクアについて詳しく解説させて頂きます。
サイエンスアクアの社長さんから、直接インタビューをして得た情報を元に記事を書かせて頂きました。
目次
サイエンスアクアってなんですか?
アクア(水)を主要成分とした最新のトリートメント技術です。
サイエンスアクアは、髪のダメージを補修して美しい髪(美髪チャージ)へと導きます。
また、マツコ会議でも話題となった髪質改善トリートメントの1つでもあります。
最大の特徴はなんといっても劇的な艶髪効果。
全て森越チームの意見です
つまりどの技術にも当てはまらない、最新のトリートメントだと思ってください。
髪質改善といわれる技術の中では、システムトリートメントに近いと思っています。
なるほど!サイエンスアクアはどんな効果があるんですか?
まずはBefore・Afterを見てみましょう。
すごい艶々になってる!
サイエンスアクアの強みはなんといっても艶髪です!
サイエンスアクア独自の「開けて」「入れて」「閉める」の工程があるからこそこの艶髪になるのです。
「開けて」「入れて」「閉める」?
サイエンスアクアの仕組みを簡単にいえば
「開けて」「入れて」「閉める」
本当にこれだけなんです。
アルカリ性を髪につけると、キューティクルが開く(柔らかくなる)
酸性を髪につけると、キューティクルが閉じる(引き締まる)
↑この2つを頭の中に入れてください。
サイエンスアクアは、ダメージ毛に効果を発揮します。
ダメージ毛は髪内部にひび(ダメージ)があり、サイエンスアクアこのひび(ダメージ)の中に入る。
まず、髪全体にアルカリ電解水(OH)をスプレーで吹きかけます。
アルカリは髪表面の閉じているキューティクルを「開ける」効果がある。
アルカリ電解水は髪表面のキューティクルを開くことで、トリートメントが髪内部へ浸透する「道」を作りだします。
次に、サイエンスアクア専用のトリートメントを髪全体に塗布します。
開いたキューティクルの中にトリートメントを「入れる」工程です。
アルカリ電解水の効果でキューティクルが開いているので、トリートメントが髪内部に浸透しやすい状態になっています。
再度アルカリ電解水を髪全体につけて、髪内部までトリートメント成分をしっかり浸透させます。
「水分」と「油分」を含んだトリートメントであり、最終的に髪に残る成分は「油分」のみだと思ってください。
ここで、髪にトリートメントをつけた状態でアイロンを入れます。
トリートメント温めることで、脂質を溶かし、髪内部への浸透を促進させるためにアイロンを入れます。
髪をストレートにするためにアイロンを入れる訳ではありません。
そのため、温度設定は約50度とかなり低めです。
弱酸性のトリートメントを髪につけます。
弱酸性の成分を髪につけることで、開いていたキューティクル「閉める」
キューティクルが閉じたことで、髪内部に浸透したトリートメントを閉じ込めて流出を防ぎます。
髪に内部に浸透したトリートメントの水分を飛ばすために、ドライヤーとアイロンを入れます。
髪をストレートにするためにアイロンを入れる訳ではありません。
アイロンで伸ばすのではなく、アイロンを髪に当てる感覚で優しく入れます。
水分を飛ばすことで、ひび(ダメージ)の中にはトリートメントの油分だけが残ります。
油分を髪内部に残すことで、艶のある仕上がりになります。
「開ける」「入れて」「閉める」の意味が分かりました!
サイエンスアクアの解説について
誰でも分かるように、かなりかみ砕いた内容になっています。
髪質改善というキーワードが流行した結果、サイエンスアクアとその他のトリートメント技術と間違われる場合があります。
繰り返しますがサイエンスアクアは全く新しい技術であり「〇〇に似ていると技術」という考え方は間違っていると思います。
その他の髪質改善といわれる技術との違いを詳しく解説します。
サイエンスアクアは酸熱トリートメントとよく間違われますが、全く異なる技術です。
酸熱トリートメントは、髪内部のダメージ部分にトリートメント成分を浸透させ、アイロンとドライヤーの熱の力を使ってトリートメント成分に対して化学反応を起こして髪を補修する技術です。
酸熱トリートメントは、サイエンスアクアよりダメージケア効果と持続力、共に高い技術です。
酸熱トリートメントは、髪内部で化学反応を起こすためにアイロンを入れます。
解説を聞いて何となく分かると思いまうが、サイエンスアクアと酸熱トリートメントの共通点はほぼ皆無。
「髪を綺麗にする」以外に共通点が見つかりません。
酸熱トリートメントの仕組みが分かると「入れて」「熱して」「固める」技術、ということが分かります。
縮毛矯正、ストレートパーマもよく比較対象にされますが、全く異なる技術です。
縮毛矯正、ストレートパーマは薬剤を使って髪内部の結合を切断したあと、アイロンを使用して不規則に乱れている結合をしっかり伸ばしてストレートにします(ストレートパーマはアイロンを使用しない)
縮毛矯正、ストレートパーマはくせを伸ばすことに特化した技術です。
サイエンスアクアは縮毛矯正、ストレートパーマのようにくせは伸びません。
縮毛矯正はくせをしっかり伸ばすために、アイロンをやや強めに入れます。
システムトリートメントは、髪表面のキューティクルをコーティングする技術であり、髪内部までトリートメントは浸透しないと思ってください。
サイエンスアクアはシステムトリートメントの進化版だと個人的に思っています。
サイエンスアクアは、アルカリで開いて、酸性で閉める工程が増えた、システムトリートメントってことかしら?
サイエンスアクアは1回だけの施術では、すぐ元に戻ってしまします
サイエンスアクアは繰り返し行うことが前提の技術です。
ヒアルロン酸注射と同じで、1回目の施術は入りやすく抜けやすい傾向にあります。
2、3、4回目までは、2~3週間以内に行いましょう。
繰り返すことで徐々に持続力が上がって行き、最終的に月1回の頻度で行うと艶髪効果を維持できると思ってください。
サイエンスアクアで髪は傷みません!
サイエンスアクアは、縮毛矯正やストレートパーマと違って薬剤を使用しないので、髪が傷むことはありません。
アルカリを髪につけると髪が傷むイメージがありますが、使用されるアルカリ電解水は無害なので、髪を傷めることはありません。
サイエンスアクアは、縮毛矯正のように髪をストレートにする技術ではありません。
ダメージによるうねりを多少改善することはできますが、くせを伸ばしてストレートにする技術だと思わないでください。
サイエンスアクアはダメージがない髪には効果を発揮できない可能性が高いです。
これは、サイエンスアクアがダメージ部分をアプローチする技術だからです。
サイエンスアクアはカラーの前処理剤として行うと、より効果を発揮可能です。
白髪染め、ファッションカラーの前に行うと、酸熱トリートメント並みに質感が良くなるため、メーカーさん側からすると、カラーの前処理として行う技術という認識もあります。
メーカーさんから見たサイエンスアクアはカラーの前処理剤ってこと?
その通り!しかし一般的には、トリートメント技術として認知されています。
「カラーの前処理剤」とは、メーカーさんのご意見の1つであり、カラーをしない方でも問題なく行えます。
サイエンスアクア単体の値段は1万円前後です。
1万円前後の値段設定は、高すぎず、安すぎない値段だと思います。
縮毛矯正や酸熱トリートメントより若干低めの値段設定ですが、効果や持続力に関しても値段の分安くなっていると考えてください。
サイエンスアクアは1万円払っても損をしない技術だと思っています。
アイロンを入れる工程を気をつけてください。
アイロンを入れる工程は髪内部の水分を飛ばすために入れるだけであって、くせを伸ばすために入れている訳ではありません。
どんな強くアイロンを入れたところで縮毛矯正ではないので、アイロンの効果でくせを伸ばすことはできないと思ってください。
薄いスライスでアイロンでしっかり伸ばすと、髪を傷めてしまう危険性があります。
5~7センチほどの厚めのスライスで「アイロンを当てる」感覚でアイロンを入れてください。
ドライの後、アイロンを入れる工程がありましたが、ドライとブローでも十分髪の水分は飛ぶので、無理にアイロンを入れる必要はありません。
サイエンスアクアは普通のトリートメントとは異なり、再現性が難しい技術です。
メニュー化する前に正しい知識を身につけて、しっかり練習をしてからお客様に提供してください。
今回は、サイエンスアクアについて詳しく解説しました。
サイエンスアクアは縮毛矯正や酸熱トリートメントとくせの伸び方や、持続力を比較されがちです。
しかし、全く異なる技術なので比較対象にするのはちょっとおかしいのでは?と思うときがあります。
〇〇の技術に近い、ではなく全く新しい新技術だと思ってください。
結論、効果を見て分かる通りサイエンスアクアは素晴らしい技術です!
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