「白髪を隠しつつ髪を明るくしたい」と伝えたら、美容師さんから「白髪が染まらない」と言われました。
白髪を染めをするなら、明るい色は諦めるべきでしょうか?
40代・50代になると、多くの人が「白髪」の悩みを抱えるようになります。
白髪をカバーするには白髪染めが有効ですが、髪色が暗くなってしまうため「明るい色にする方法がないか?」と気になりますよね。
結論から言うと、明るい白髪染めは可能です。
ただし、いくつか知っておいてほしい注意点があります。
本記事では、
について解説します。
「白髪染めでも、明るい髪色を楽しみたい人」はぜひ参考にしてください。
白髪染めをすると髪色が暗くなるのが一般的ですが、染め方次第では明るくできます。
ただし注意点やリスクもあるため、施術前に知っておきましょう。
目次
「白髪染めを使うと明るくならない」と美容師さんに言われたことはありませんか?
「どうして明るくできないのか」「白髪染めとおしゃれ染めは何が違うのか」疑問に感じますよね。
ここからは、白髪染めで染めると明るくできない理由や普通のヘアカラーとの違いについて解説します。
市販されているカラー剤には「オシャレ染め」「白髪染め」の2種類があります。
それぞれの特徴について見てみましょう。
おしゃれ染め(ファッションカラー)は、黒髪を明るくトーンアップすることが目的のヘアカラー剤です。
明るさや色のバリエーションが豊富で、トレンドを押さえたおしゃれな髪色を楽しめます。
薬剤の形状は「泡タイプ」「クリームタイプ」があります。
白髪染め(グレイカラー)は、白髪を染めることを目的としたヘアカラー剤です。
おしゃれ染めと比べると、染料が濃く設定されているため、白髪が浮くことなく黒髪となじむように染まります。
薬剤の形状には「泡タイプ」もありますが、髪に密着して染まりやすい「クリームタイプ」が主流です。
白髪染めで染めると髪が暗くなる理由は、使われている染料が濃いからです。
「色素がない白髪」と「色素が十分ある黒髪」をなじませるには、黒髪と同じくらいの濃さのヘアカラーで染める必要があります。
白髪染めの染料が薄いと、白髪に薄くしか色がないため、黒髪と白髪のコントラストが強いままです。
そのため、白髪に色はついているのに「浮いて見える」「白髪だけがキラキラとする」ため、ムラっぽい仕上がりになってしまいます。
白髪染めは「白髪を黒髪に近い色にする」ようにできているため、黒や茶色などの暗いカラーに仕上がります。
白髪染めで明るくするには、白髪染めとは逆で「黒髪を白髪に近い色にする」のがポイントです。
具体的には、黒髪をライトブラウン(10トーンくらい)まで明るくして、白髪をなじませるということです。
白髪のまわりにある黒髪が明るくなると、カラーの差が出づらく白髪の悪目立ちが抑えれるでしょう。
市販の白髪染めは種類がたくさんあるため「どれが明るく染まるかわからない」という人もいるでしょう。
ここからは、現役美容師が選ぶ市販の明るい白髪染めの商品を10個ご紹介します。
カラーバリエーションと明るめのラインナップが豊富なヘアカラー剤です。
白髪をカバーしながら、おしゃれ染めのように「透明感と鮮やかさのある髪色を楽しみたい人」におすすめです。
上品さを感じる色合いが特徴のヘアカラー剤です。
白髪が少ない人向けのアイテムですが、黒髪も白髪もバランスよく均一に染まります。
明るさを重視した12色のカラーバリエーションが特徴のアイテムです。
定番のブラウンカラーに加え、女性に人気のベージュ・アッシュなどのカラーリングも楽しめます。
「色味より明るさ重視の人」「髪がしっかりしていて明るくなりづらい人」におすすめです。
明るめから暗めまで豊富な明度とカラーバリエーションが特徴のアイテムです。
髪の深いところにまで染料が届くよう工夫がされており、明るいながらも白髪にしっかりと色がつきます。
ピンク系やグレージュカラーなど、透明感ある髪色にしたい人におすすめです。
ムラになりづらく簡単に染めやすい泡タイプの明るい白髪染めです。
カラーバリエーションは、ブラウンベースの大人上品な色味がメインです。
髪にしっかり密着し、白髪の染まりムラを作らないよう工夫されたアイテムです。
髪の艶が出やすいブラウンカラーをベースとしており、落ち着きのある大人な雰囲気に仕上がります。
美容サロンにインスパイアされた、豊富なカラーバリエーションが特徴のアイテムです。
色素の大きさが通常の2倍あり、髪に留まりやすいため、明るめながらも色味が8週間持続します。
ダメージレスを考慮したオイル配合のヘアカラー剤です。
白髪や黒髪をバランスよく染め上げ、ダメージを感じさせない仕上がりを叶えます。
深みのある艶やかな色に染められる商品です。
日本人の毛髪色素に合わせた染料構成で、サロン仕上げのような艶やかな色味に仕上がります。
カラーリスト監修の上品な色合いが特徴のアイテムです。
深みのある艶やかな発色で、透明感とトレンドを抑えた色味を表現可能に。
毛髪ケア成分として、サロンでも使用する「CMCトリートメントが」配合されているため、ダメージが気になる人におすすめです。
白髪をカバーしながら髪色を明るくしたい場合、市販と美容院どちらで施術するべきか悩みませんか?
ここからは、明るいカラーの白髪染めをするなら「市販カラー」「美容院カラー」のどちらがいいのかご紹介します。
先に結論を言うと、市販の白髪染めでも髪を明るくできます。
セルフでおこなう白髪染めのメリットは「手軽にできる」「コストを抑えられる」などです。
「忙しい人」や「白髪が気になったタイミングですぐに染めたい人」は、特にメリットに感じるでしょう。
ただし、美容院でのヘアカラーと違い「髪へのダメージが強い」「染まりムラになりやすい」といったリスクもあります。
たとえば「猫っ毛の人」は繰り返す白髪染めで髪が傷みやすく「太い髪質の人」は白髪に色がつかないなど、満足できる仕上がりになりづらいです。
市販の白髪染めでも明るくすること自体は可能ですが、リスクを伴うことを知っておきましょう。
明るい白髪染めはセルフでも可能ですが、プロ目線では美容院での施術をおすすめします。
美容院では、薬剤のパワーや色味を自由にコントロール可能です。
例えば「猫っ毛」の人は、ダメージに弱く傷みやすいため、アルカリの量を減らし、髪の負担を軽減できます。
逆に「太毛」の人は、染料が内部に届きづらく白髪が浮くため、アルカリ量や染料を増やして白髪をカバーしやすいように調整します。
上記でご紹介したように、美容院での白髪染めは髪質を考慮した薬剤選びができるため、ダメージや染まりムラといったリスクを避けられます。
また、専用の保護剤で頭皮をいたわりながら白髪染めをできるため、かゆみやヒリヒリするといったヘアカラー中の不快感も軽減可能です。
「すでに白髪染めをして黒くなった髪を明るくしたい」と思っている人もいるでしょう。
ここからは、黒くなった髪を明るくする方法について解説します。
「ダメージを最小限に抑えたい人」は、新しく生えてくる髪の毛の根元(リタッチ部分)を明るく染めていく方法がおすすめです。
例えば、これまで「ブラック」の白髪染めを使用していたら、今回は「ダークブラウン」次回は「ブラウン」というように、徐々に使用するカラーを明るくしていきます。
根元から毛先にかけてグラデーション状に明るくなるため、染まり上がりが自然です。
時間はかかりますが、ブリーチを使用する必要がないため「ダメージを最小限に明るくしたい人」に向いています。
「髪を早く明るくしたい人」は、すでに黒くなった髪をブリーチで明るく染める方法がおすすめです。
施術当日から髪が明るくなり、透明感ある見た目に仕上がります。
白髪染めと違って濃い色に仕上がらないため「次に生えてくる新しい髪との境目が目立たず、ストレスが軽減された」という声もあるんですよ。
ただし、ブリーチの施術は髪にとって大きな負担となるため、今後縮毛矯正やパーマなどができなくなるリスクもあります。
施術前にしっかり美容師と相談して、ブリーチを使用するべきか確認しておくのがポイントです。
イルミナカラーとは、明るく透明感ある色味をブリーチなしで再現できるヘアカラー剤ブランドです。
本来は黒髪を明るくする際に使用される「ファッションカラー剤」ですが、明るい白髪染めに使われることもあります。
ファッションカラー剤でも、白髪が染まるんですか?💭
💭髪質や白髪の量に合わせて調合すれば、白髪にも淡く色づけられるんです!
白髪染めではないため白髪への色づきはやや甘いですが、ほどよく白髪の存在感がぼけるため「透明感ある明るい髪色にしたい人」にはおすすめです。
白髪染めをしている人からすると「暗い白髪染めでしっかりカバーする」か「明るい白髪染めのほうがいいか」悩んでしまいますよね。
ここからは、白髪染めで暗くなった髪を明るくするメリットについてご紹介します。
白髪はキューティクルが分厚く薬剤が浸透しづらいため、白髪染めにはアルカリ(キューティクルを開く成分)が多く含まれています。
アルカリは髪に刺激となるため、白髪染めを繰り返すと髪が傷み「毛先がパサつく」「手触りがごわごわする」と悩む人も多いです。
明るい白髪染めなら、アルカリの量が控えめに設定されているため、髪が傷みづらくなりパサつきが改善しやすくなります。
「毛先が傷んで見える」「手触りが悪い」と感じる人には、特にメリットに感じるでしょう。
白髪染めには、簡単に色落ちしないように色味の定着・持続力が良い「赤褐色(あずき色)」の染料が多く含まれています。
色持ちが良くなる点はメリットですが、退色時に「赤やオレンジっぽくなる」というデメリットもあります。
ちなみに、白髪染め後の髪が暗く見えるのも赤褐色系カラーの特徴です。
明るめの白髪染めなら、一般的な白髪染めほど赤系の染料が含まれていないため、色落ち後も赤みのないきれいな色をキープできます。
カラーには心理効果があり、身にまとう色次第で人に与える印象が変わります。
暗いカラーは「落ち着き」「冷静」「真面目」といった、クールで落ち着きのある印象を与えます。
一方、明るいカラーを入れると「アクティブ」「フレンドリー」といった、ポジティブな印象を与えられます。
ヘアカラーも同様で、暗い髪色より明るい髪色のほうが、若々しく元気な見た目になりやすいです。
顔まわりが明るくなることで「表情や肌が明るく見える」というメリットもあります。
白髪染めで暗くなった髪を明るくする行為は、人によってデメリットに感じる点もあります。
ここからは、白髪染めで暗くなった髪を明るくするデメリットについてご紹介します。
明るい白髪染めは黒髪を明るくする作用もあるため、黒髪・白髪の明度の差が縮まり白髪が目立ちにくいです。
しかし、白髪染めほど染料が濃くないため、白髪を完全にはカバーできません。
白髪が目立ちづらくなるだけで、完全に染まるわけではないため「白髪をしっかりカバーしたい人」にとってはデメリットに感じることもあります。
パーマや縮毛矯正で使用する薬剤は、ブリーチとの相性が悪く基本的には併用不可です。
もし明るい白髪染めでブリーチを使用した場合、今後パーマや縮毛矯正の施術が難しくなります。
再度パーマや縮毛矯正ができるようになるまで、何ヶ月空ければ良いんですか?💭
一度ブリーチをすると、ブリーチした部分がなくなるまでの数年間、施術を断られる可能性が高いです。
「パーマや縮毛矯正もしたい人」はその旨を伝えて、やり方や順番をどうするべきか確認してから施術しましょう。
ブリーチを使用して髪を明るくした場合は色落ちが早くなるため、染めてから2週間ほどでイエローっぽさを感じるほど髪が明るくなります。
白髪へのストレスは解消されるものの、髪色が「汚く感じる」「派手に見える」といった悩みを抱える人も多いです。
「ヘアカラー後に髪が明るくなるのを避けたい人」は、ブリーチを使用せずに髪を明るくする方法を検討してみましょう。
全体ブリーチだけでなく、ハイライトを用いた方法なら、控えめな明るさにすることも可能です。
ブリーチで明るくすると髪はダメージを負うため、いつも以上にヘアケアが必要になります。
ここからは、黒くなった髪をブリーチで明るくした後のお手入れ方法について解説します。
ブリーチをした髪は、キューティクルが損傷し内部の染料が漏れ出やすい状態になるため、色落ちが早くなります。
色落ちを防ぐには、ムラサキシャンプーなどのカラーシャンプーを使用してみましょう。
シャンプーに含まれる染料で色を補充できるため「色落ちを遅くできる」「きれいに色落ちできる」ようになります。
ブリーチ後の髪は、乾燥が進みダメージを受けやすい状態になっています。
髪が濡れていると「絡まりやすい」「きしみやすい」といった扱いづらさも感じやすいため、洗い流さないトリートメントで表面を保湿しましょう。
また、髪の状態によってオイルタイプ・ミルクタイプのどちらが良いかは変わります。
艶のある見た目にしたい人は「オイルタイプ」内側からうるおいがほしい人は「ミルクタイプ」がおすすめです。
ブリーチ後の髪は、キューティクルが剥がれているため、乾燥や切れ毛になりやすいです。
「高温のアイロンを使用する」「濡れたまま放置する」などの髪にとって負担となる行動をとると、見た目や質感に影響が出るため避けましょう。
「ヘアアイロンの温度は160℃前後で使用する」「お風呂上がり早めに髪を乾かす」のが理想的です。
白髪染めで明るい色にすることは、セルフ・美容院ともに可能です。
ただし、市販のカラー剤は「薬剤の強さをコントロールできない」「ムラになりやすく、きれいに染まりづらい」といったリスクがあります。
髪のダメージや仕上がりを優先するなら、自分で行わずに美容院で施術を受けましょう。
SENJYUチームは、ダメージレスでの明るい白髪染めを得意としています。
なりたいスタイルや今の悩みを伺ったうえで、どの方法が最適かプロ目線でアドバイスします。
「今より白髪のストレスを解消したい人」「真っ黒ではない明るい白髪染めをしたい人」はぜひご相談ください。
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