カラー&ブリーチ剤の進化、プレックス剤の誕生によって「傷まないカラー」「ケアブリーチ」が話題となり、空前のハイライトカラー&ブームが到来しています。
しかし、ハイライトカラーは再現が難しい特殊なメニューでもあるのです。
ハイライトとはどんなメニューなのか?年間3500人のカラーを担当するSENJYUチームが効果やメリットを詳しく解説したいと思います。
やる前に知っておくべき、ハイライトカラーのデメリットも詳しく解説したいと思います。
実は「ハイライトカラーは日本人と相性が悪い」と言う大きなデメリットもある?
ハイライトカラーを提供する美容師だからこそ、この記事を書かせて頂きました。
目次
ハイライトカラーは、全体を染めるカラーと違って、一部分を線上に根元から毛先まで染めるカラー技術の1つです。
ハイライトは、2種類以上のカラーを使用する場合が多いので、デザインカラーに分類されます。
ブリーチやハイトーンカラーで染める場合がほとんど。
バレイヤージュカラーもハイライトの1つとされています。
ハイライトカラーは、単色で染めるより立体感がでて、今っぽい柔らかな質感をだす効果があります。
ハイライトは全体カラーをする訳では無いので、根元の髪が伸びてもプリンが目立ちません。
そのため、ブリーチやカラーほど、こまめにカラーをする必要がない場合もあります。
ハイライトで髪を明るくすることで、白髪ぼかしの手段にすることも可能です。
白髪ぼかしハイライトは、従来の白髪染めに頼らない「脱白髪染め」の手段として注目を集めています。
一体ど言うことか?
詳しく解説します。
まず、ハイライトとくせ毛は非常に相性が悪いです。
なぜですか?
ハイライトの部分がくせ毛でうねっていると、見た目がバサバサで清潔感の無い髪に見えてしまうからです。
ハイライトは、部分ごと線状にカラーリングを行って、髪に立体感をだす訳です。
しかし、このハイライトの部分がくせ毛うねってしまうと、立体感が無くなり、不自然に髪色が異なる髪がムラムラに見えるだけになってしまいます。
このことから、くせ毛の方へのハイライトは相性が非常に悪く、ハイライトが似合わないと言えるのです。
これは単純計算で、日本人の90,000,000人以上の方がくせ毛と言うことに。
日本人はくせ毛で当たり前と言うことは、ハイライトが似合う方も必然的に少ないのです。
そういえば、くせ毛で悩んでない人ってほとんど聞いたことないかも?
インスタなどの画像で掲載されているハイライトは、美容師さんがしっかりブローをしたからこそ綺麗に見える訳です。
もし、くせ毛の方にはハイライトを行う場合は、美容師さん並みに綺麗なブローをするか、アイロンやコテを使いこなせないと、綺麗なハイライトは維持できません。
湿度が高いほどくせが強くなるのはご存じでしょうか?
知ってます!梅雨時期とか髪がブワっと横に広がりますよね…
実際、日本の降水量は世界平均の2倍であり、
日本は「湿気大国」と言うことが分かります。
5~8月は特に湿気が多い時期
また、そうでない時期も日本は定期的に雨が降るので、湿度が高い日数と頻度が高く、くせが悪化しやすいのです。
日本は、1年通してくせ毛が悪化しやすい国なのです。
↑結果、ハイライトと相性が悪いと言うことに
日本は、気候の関係でもハイライトと相性が悪い国なんですね…
くせ毛と相性が悪いのならば、縮毛矯正で髪をストレートにしてしまえば良いのでは?
残念ながら、縮毛矯正をした髪へのハイライト(ブリーチ)は、髪への負担が大きすぎて併用が難しいです。
縮毛矯正をした後にハイライトをすると、ダメージで髪がちぎれてたり、枝毛、切れ毛になってしまい、もはやハイライトを楽しむどころの問題ではなくなってしまうかもしれません。
また、髪が過度なダメージを受けると、くせが悪化したり、横に広がってしまうので、どの道綺麗に仕上げることはほぼ不可能。
残念なことにハイライトカラーには、さらにデメリットがあります。
白髪染めに変わる新たな選択肢として話題の「白髪ぼかしハイライト」は世代を選ばず人気を集めていますが
この、白髪ぼかしハイライトにも大きな落とし穴があります。
加齢の影響で髪がうねったり、細く弱々しい髪になってしまう髪をエイジング毛と呼びます。
↑髪の断面、エイジング毛は髪の老化によっていびつな形をしている。
エイジング毛はダメージに弱く、ハイライトをする際のブリーチで髪が過度に傷んでしまいがち。
さらに、エイジング毛は不自然なうねり(くせ毛)があるので、ハイライトをするとうねりのせいでハイライトが全然綺麗に見えない場合もあるのです。
見た目が違和感ありすぎるので、エイジング毛への白髪ぼかしハイライトは超ハイリスクなのです。
そろそろ、カラーをしたいと思うところ。
しかし、ここで注意点があります。
ハイライトカラーのリタッチがでは非常に難易度が高いのです。
ハイライト全体を根元から毛先までもう一度ブリーチ&カラーをすれば、そこまで難易度は高くはありません。
白髪を隠すために、根元が少しでも伸びたときブリーチ&カラーをするのは、髪への負担が大きすぎます。
もし、根元が伸びるたびにブリーチ&カラーを繰り返していたら、枝毛、切れ毛になって、そもそもブリーチやカラーができない髪になってしまうかもしれません。
エイジング毛など、ダメージに弱い髪に行うとなおさらです。
ハイライトリタッチを確実にできる美容師さんにお願いすれば、失敗されることはないと思います。
しかし、ハイライトリタッチに慣れていない美容師さんが担当すると、境界線が浮いてしまったり、色ムラなど失敗されてしまう可能性があるのです。
高度なハイライトリタッチを習得している美容師さんはおそらく少なめ。
SENJYUチームでも、ハイライトリタッチができるのは数名しかいません。
ブリーチを行うハイライトカラーは色落ちすると、派手な髪、オレンジ色になってしまうときがあります。
これは、ブリーチの脱色が上手くいかなかった結果、ブリーチの髪色が汚く見えてしまうのです。
また、ブリーチで脱色され過ぎた結果、ハイライトが白髪の様に見えてしまうときもあります。
白髪ぼかしハイライトで白髪を隠そうとしているのに、ハイライト自体が白髪の様に見えてしまうと言う皮肉な結果になってしまうことも。
ハイライトカラー限定のデメリットではありませんが、ブリーチやハイライトカラーをすると髪が緑色になりやすい傾向があります。
これは、カラーをする際、補色の関係を理解できずに髪を染めてしまった結果、髪が緑色になってしまったと思われます。
髪が緑色になったら美容師さんの失敗ですが、ハイトーンほど髪が緑色になるリスクが高くなることを覚えておいて下さい。
綺麗なストレートヘアに行うからこそ、ハイライトは立体感のある綺麗なカラーリングになるのです。
もし、くせ毛の方にハイライトをする場合は、綺麗なストレートになるようなスタイリングが必要になります。
↑1つでも当てはまれば、くせ毛にハイライトをしても問題無いはず。
しかし、くせ毛の方であっても美容師さんの技術力が高ければ、綺麗なハイライトを再現することも可能です。
ここまで、ハイライトカラーに関してネガティブな内容を解説してきましたが、本記事はハイライトを否定するために書いている訳ではありません。
なぜなら、ハイライトのスペシャリスト美容師であれば、どんな髪質にも合わせてハイライトを入れることができるので、くせ毛でも、エイジング毛でも綺麗なハイライトを再現可能なのです。
しかし、髪質による相性は間違いなくあるため、相性の悪い髪に無理やり行うと失敗される可能性が高いことは間違いありません。
ハイライトの失敗リスクを下げるためには、事前の下調べが重要なのです。
ハイライトカラーは確かに話題であり、感動できるカラーでもあります。
しかし、どんなハイライトが話題でも、あなたの髪と相性が良いとは限りません。
ハイライトに興味がある方は、今回の記事を参考にしていただければと思います。
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