酸熱トリートメントをすると髪が傷んでしまうのでしょうか?
美容師さんによって結果が大きく変わる事実はありますが、決して髪が傷む訳ではありません。
年間3000人の酸熱トリートメントを担当しているSENJYUチームからすると「髪が傷む」は大きな誤解だと思っています。
技術力のある美容師さんが行えば、酸熱トリートメントで「良い結果」になる事実を知ってほしいです。
上記の内容を、美容師SENJYUチームが徹底解説します。
目次
↑本記事と若干内容が異なります。
酸熱トリートメントは「酸」と「熱」の力を使って髪質を良くする、最新のトリートメントです。
まず、酸熱トリートメントは髪を傷めてしまう工程が1つか2つあります。
酸熱トリートメントは、髪内部で化学反応を発生させるためにストレートアイロンを入れる工程があります。
アイロンを入れる(髪に熱を加える)工程は絶対に必要なので、酸熱トリートメントをすると髪が傷んでしまうことになります。
ただ、健康毛はキューティクルが頑丈なので、1〜2回アイロンを通した程度で髪が傷むことはありません。
キューティクルが傷ついている状態でアイロンを通してしまうと、アイロンの熱ダメージを受けてしまう可能性が高いのです。
酸熱トリートメントの仕組みはこちら
酸熱トリートメントで使用されるトリートメントは、ある意味薬剤に近い成分なので髪に負担を与えている可能性があります。
多少ですが、トリートメントも髪を傷めている可能性があります。
以上のことから、酸熱トリートメントで「髪が傷む」は理論的には事実なのです。
トリートメントなのに髪が傷むなんて💦酸熱トリートメントはなんのためにあるんですか?
↑%は例です。
アイロンで熱ダメージを受けても、熱を加えて発揮する補修効果は劇的です。
そのため、アイロンの熱で受けたダメージは、酸熱トリートメント本来の効果でチャラになるのです。
アイロンの熱ダメージは、酸熱トリートメントの効果を発揮する際の代償ってことですか?
その通りです。体の手術に置き換えると分かりやすいはずです。
例として、体のどこかに大きな不具合を抱えていたとします。
不具合を抱えた箇所が内部なので、外側からはなにもできない、放っておいても治らない。
そんなときは、メスを入れる手術を行います。
「メスを入れる=体は傷つく」なので、手術はある意味代償を払っています。
しかし、手術で体の不具合を治してしまえば、メスで傷ついた代償はほとんどチャラになります。
髪を傷めてしまう代償があっても、それを超えるリターンがあるから気にならないってことですね。
その通りです!そして、そのリターンこそ「髪の補修」なのです。
もちろん、切開で不具合を治して終わりではありません。
その後のアフターケアも大切になります。
アフターケアに関しては技術を提供された側(お客様or患者さん)が大きく関係しています。
↑しっかりケアをすることで、傷ついた箇所が直って行くのです。
途中で髪を傷めている事実は間違いありません。
しかし、アイロンの熱ダメージをはるかに超える補修効果があるので「髪が傷む」と思っていません。
酸熱トリートメントは「髪が傷む」って否定的な意見を言う美容師さんもいますよね?
やはり「アイロンでダメージを与えている」ことを無視できない美容師さんもいるのです。
酸熱トリートメントが生まれる前の美容メニューは、
↑この2つだけでした。
そのため、トリートメントは初めから髪が傷まないが常識でしたが、酸熱トリートメントの誕生でその常識が覆ります。
髪のダメージを与えてダメージを直す酸熱トリートメントは、美容業界初のメニューだったのです。
確かに、髪のダメージを直すためにダメージを受けるなんて斬新ですね?
でも、髪にダメージを与えてまで酸熱トリートメントをする意味が分かりません。
ここまで聞くとそう思いますよね。ではここで、従来のトリートメントと酸熱トリートメントの違いを見てきましょう。
従来のトリートメントは、水分と油分を髪内部に浸透させて髪質を良くするだけの効果でした。
そのため、すぐ効果が落ちてしまったり、ダメージがひどい髪には効果を発揮できないなど、効果に限界値があったのです。
酸熱トリートメントはアイロンの熱で化学反応が発生し、髪の構造が変えてしまう効果があります。
例えるなら、トリートメント成分が髪の一部に変化するイメージです。
ダメージ部分に水分や油分を補うのではなく、トリートメント自体が髪の一部になる効果なのです。
例えるならこんな感じです。
クイック(時短)でできるけど、表面上の浅い傷しか直せない。
大がかりだけど、メスを入れるので内部の悪い部分を直すことが可能。
大がかりな分、効果も期待できるんですね?
ただ、酸熱トリートメントは効果が大きいメニューがゆえにリスクもあるのです
アイロンの熱を加え続けると、髪のタンパク質が硬くなってしまいます。
熱を加えていない髪は柔らかくて弾力のある状態ですが、アイロンなどで熱を受けるとタンパク質が固まってしまいます。
髪のタンパクが固まると髪質が悪くなり、バサバサゴワゴワの髪になってしまうのです。
髪のタンパク変性はこちら
手術を沢山している人は健康か?と聞かれても、そんなことはないですよね。
つまり、身体or髪を傷付ける行為は、効果があっても傷付けている事実は変わらないため、身体or髪にリスクが蓄積されて行くのです。
「やれば良い」訳ではないってことですね?
その通りです。どんな効果のあるメニューでも、髪を傷めてしまう事実は無視できません。
メスを使うにしてもアイロンを入れるにしても、一度傷ついた箇所の傷跡は残り続けます。
つまり、一度傷ついた箇所は本当の意味で直すことができないのです。
突然ですが、ここで問題です。
健康と呼べる人はどちらでしょうか?
↑もちろん「A」です。
では、健康毛はどれでしょう?
↑こちらも「A」です。
つまり「酸熱トリートメンをする必要がない=髪が傷んでいない」状態が一番良いってことですね?
その通りです!だからこそ、髪のダメージは未然に防ぐことが一番大切なのです。
酸熱トリートメントで髪が傷んだ人がいるのはなぜでしょうか?
失敗によって髪が傷んでしまうケースがあるのです。
↑%は例です。
従来のトリートメントは、髪に付けるだけで効果を発揮しました。
しかし、酸熱トリートメントは1つ1つの工程の難易度が高く、経験と知識がないと成功しません。
もし、酸熱トリートメントを失敗してしまうと、髪の補修効果が上手く発揮できず、髪を傷めてしまう可能性があるのです。
↑トリートメントなのに髪が傷んでしまうんですね?
それです!名称が「トリートメント」だからこそ、誤解を招いてしまうのです。
酸熱トリートメントを扱っている美容師からすると、もはやトリートメントと言って良いのか?
疑問に思うほど、従来のトリートメントと異なるメニューです。
もし、従来のトリートメントと酸熱トリートメントの共通点を挙げるとしたら「髪を綺麗にする」以外にないと言って良いほど。
酸熱トリートメントは、薬剤を使用する縮毛矯正やデジタルパーマと同じぐらい難易度の高いメニューだと思っています。
酸熱トリートメントは難易度が高いメニューだからこそ、美容師さんの技量によって仕上がりも変わるのです。
とにかく、数を沢山こなしてきた美容師さんでないと、酸熱トリートメントは成功しません。
酸熱トリートメントの経験が浅く、知識のない美容師さんだと失敗する可能性があるのです。
酸熱トリートメントと比較されがちな「縮毛矯正」の効果を見ていきましょう。
効果 | |
くせ毛改善 | ◎ |
ダメージケア | × |
湿気の強さ | ◎ |
ハリ、コシ | △ |
縮毛矯正の本質は「ストレート」であり、髪の補修効果はありません。
ストレートに特化している点が、縮毛矯正最大の特徴でありメリットでもあります。
縮毛矯正の基礎知識はこちら
効果 | |
くせ毛改善 | △ |
ダメージケア | ◎ |
湿気の強さ | △ |
ハリ、コシ | ◎ |
酸熱トリートメントは髪質を良くすることに特化している点で、くせ毛改善の効果はほとんどありません。
弱った髪にハリ、コシを与えて力強い髪に導くのが酸熱トリートメントの特徴です。
酸熱トリートメントは、髪を傷める工程があるのが事実ですがそれを超えるリターンがあるので「髪を傷めるメニュー」と思わないでほしいです。
本質はダメージケアなので、髪が傷んでいる人にこそやってほしいメニューなのです。
SENJYUチームは、酸熱トリートメントの誤解を晴らしていきたいと思っています。
昔「JIN−仁−」と言うドラマがあり、そのドラマは現代の医者が幕末にタイムスリップしてしまう話でした。
タイムスリップしてしまった医者は「メスを入れる手術」をやろうとしましたが、幕末はメスを入れる医療なんてなかった時代。
そのため「メスを入れる=体を傷つける」ことに皆が否定するばかりでした。
しかし、結果的に体を傷つける行為である手術が多くの人に認められました。
一体なぜか?
それは、手術によって多くの人の命を救った「結果」があるからです。
何が言いたいのか?否定は「結果」をだすことで覆せるのです!
皆さんはメスを入れる手術に対して「体を傷付けるなんてけしからん」と思いますか?
現代であれば「そんなことはない」と言えるはず。
なぜ、幕末では理解されなかったメスと入れる手術が現代では受けいられているのか?
それは、何十年、何百年とメスを入れる手術で多くの命が救われてきた「結果」があるからです。
逆に、大昔に信じられていた魔術?のような医療はほとんど目にすることがありません。
(全否定する気はありませんが)
SENJYUチームは酸熱トリートメントで結果をだして「髪が傷む」の誤解を晴らしていきたいです。
結果を残す手段として、酸熱トリートメントBefore・Afterを公開しているのでぜひご覧下さい。
ちょっと長かったけど「髪が傷む」の意味が分かって良かったです。
ありがとうございます!その他、酸熱トリートメントに関して分からないことがあれば、SENJYUチームになんでもご相談下さい。
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