美容院でカットしてもらったけど…
髪がダメージを受ける原因と言えば、カラーやパーマなど薬剤を使用するメニューのイメージがあります。
しかし、カットでも髪を傷めてしまう可能性があることをご存知でしょうか?
カットが原因の髪のダメージは、思った以上に深刻なんです。
場合によって、カラー、パーマなど、他のメニューに悪影響を及ぼすことがあるほど。
今回、年間5000人のカットを担当しているSENJYUチームが、カットで髪が傷む原因を詳しく解説します。
そして、髪が傷まないカットを提供する美容師さんを見つける方法まで解説します。
目次
カットで髪が傷む根本の原因は「カット断面が荒い」ことです。
カット断面が乱れてしまうと、以下のデメリットが発生します。
カット断面が乱れていることで髪にとまとまりが無くなり、毛先が跳ねたり、パサついてしまう可能性があります。
乱れたカット断面はカラーやパーマ薬剤が浸透しすぎてしまう傾向があります。そうなると、毛先だけ薬剤のダメージを過度に受けてしまいます。
カラーをした際、毛先だけカラー剤が浸透しすぎてしまうと、毛先だけ不自然に濃く染まってしまう(沈む)場合があります。
カット断面が荒いと毛先が裂けやすいので、枝毛や切れ毛の発生リスクも上がります。
↑結果、髪が傷んでしまうと言うこと
あの、カットの断面が乱れてしまう原因ってなんですか?
主に5つの原因が考えられます。
なぜカットは薬剤を使用しないのに髪を傷めてしまうのか?その原因を1つずつ見ていきましょう。
↑画像はイメージです。
カット技術力は、カット断面に現れる場合が多いです。
技術のある美容師さんほどカット断面が綺麗なので、髪を傷める心配がほとんどありません。
しかし、カットに難がある美容師さんは、カット断面が乱れている場合が多く、髪を傷めるリスクも高くなってしまいます。
髪を切るとき、シザー(ハサミ)の切れ味が良いほど髪がスパッと切れるので、カット断面が綺麗になりやすいです。
しかし、シザーの切れ味が悪いと、上手く切れず髪を押しつぶしてしまうので、カット断面が乱れてしまう可能性があるのです。
切れ味の悪い包丁でトマトを切ると、グチャっとなるみたいなことね?
シザーは10〜20万円以上する高価な物もあり、当然高価なシザーは切れ味も良いです。
しかし、新人美容師さんだと10〜20万円以上する高価なシザーは中々手がでません。
そうなると、歴の長い美容師さんほど高品質なシザーを使用している可能性が高いので、綺麗にカットができる可能性も高くなるのです。
もちろん、シザーの値段全て決まる訳ではありません。
例え歴が浅くても、質の良いシザーを持ってる美容師さんも沢山います。
しかし、シザーの品質はカットの品質に大きく関係している事実は間違いないのです。
シザーは定期的に研がないと切れ味が悪くなってしまいます。
しかし、研がずに放置してしているシザーは切れ味が悪いので、綺麗なカット断面になりずらいのです。
もし、メンテナンスをおろそかにしているシザーでカットされると、カット断面が乱れてしまいます。
カットが得意な美容師さんほど、シザーのメンテナンスをしっかり行なっているはずです。
レザーカットとは、カミソリを使用したカット技術のことです。
スタイルによってシザーとレザーを使い分けたり、シザーを全く使わず、レザーだけでカットを行う美容師さんもいます。
レザーは斜めにカットするので、カット断面が長くなる特徴があります。
カット断面は髪を守るキューティクルがありません。
そのため、カット断面が長いレザーカットは髪を傷めるリスクが高くなってしまうのです。
決してレザーカットが悪い訳ではありません。
なぜなら、レザーカットは無造作で柔らかなスタイルを作りやすい等のメリットがあるからです。
また、レザーでもシザーでもカットは美容師さんの技術で決まるので、レザーだから髪が傷む、と言う考えは持たないでほしいです。
髪が濡れた状態でカットをすること。髪は濡らすと柔軟性がでるため、カットで発生する髪への刺激を抑えることができる。
髪が乾いた状態でカットすること。カットの刺激を髪がダイレクトに受けるので傷みやすい。
↑基本的に、ドライカット=チェックカット(仕上げ)なので出番は少なめ。
近年は回転率を重視して、ドライカットのみの格安美容室も増えています。
そうなると「格安美容室=ドライカット=髪が傷みやすい」と言えるのです。
(全ての格安美容室がドライカットをしている訳ではありません)
セニングシザーを使用して毛量だけを削るカットのことを、髪をすく(セニング)と言います。
重さをなくして軽さをだしたいときに髪をすきますが、髪をすく量が多すぎてもいけません。
なぜなら、髪をすく量が多すぎると、アホ毛が沢山でてしまいパサつ見えてしまうからです。
髪のすき過ぎたことで発生する髪のパサつきは、傷んでいないのに傷んでいる様に見える視覚的なダメージです。
これはカット断面の関係ではなく、担当美容師さんの技術に問題があったと言えます。
セルフカットは髪を傷めるリスクが非常に高いです。
そもそも、工具用のハサミは美容師さんが使用するハサミと比べて切れ味が非常に悪いです。
切れ味が悪い工具用ハサミで無理やり髪を切ってしまうと、それこそカット断面が乱れてしまうのでダメージ悪化の原因になってしまいます。
近年は、セルフカット用のハサミも見かけますが、こちらもおすすめできません。
なぜなら、セルフカット用のハサミは、お値段的に美容師さんが使用するクオルティではない場合が多いからです。
例え「プロ使用」と書いていても、なにを持ってプロ使用なのか明確な定義はないので、美容師さんが使用するハサミと全く別物だと思って下さい。
美容師さんが使用するカットシザーは、最低3万円以上して当たり前です。
(もちろん、美容師さんによって異なりますが)
カットがうまい美容師さん髪を切ってもらいましょう。
歴が長く、カットにこだわっている美容師さんは、技術力の高さはもちろん、使用しているシザー(ハサミ)の品質やメンテナンスにも気を配っているはずです。
カット料金がちょっと高いかもしれませんが、その分カット技術も間違いないと思います。
カットが上手い美容師さんってどうやって探せば良いんですか?
詳しく解説した別記事があるので、ぜひご覧下さい。
もちろん、SENJYUチームもカットにこだわっています。
髪のダメージと言えば、カラー、パーマ、縮毛矯正などのイメージが強いですが、カットでも髪を傷めてしまう可能性があることを覚えてほしいです。
トリートメント等のヘアケアだけでなく、カットを見直すことが髪のダメージ予防になるかもしれません。
その他、髪のお悩みがある方はSENJYUチームになんでもご相談下さい。
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