酸熱トリートメントにはアイロンを入れる工程があるのですが、このアイロンワークには大きな注意点があります。
それは、アイロンはくせ毛を伸ばすために入れるのではなく、髪内部で化学反応を起こすために入れているのです。
髪内部で化学反応?よく分からないです。
酸熱のアイロンワークに関しては、お客様だけでなく美容師さんも誤解している場合が多いので、今回この記事を書かせて頂きました。
年間3000人の酸熱トリートメントを担当するSENJYUチームが、酸熱トリートメントでアイロンを入れる目的&理由を詳しく解説します。
そして、酸熱トリートメントの効果の素晴らしさ、劇的な髪質改善できる事実もお伝えしたいと思っています。
↑アイロンを入れる工程は11分30秒〜
目次
酸熱トリートメントのアイロンワークは髪内部で化学反応を起こして、ダメージを補修するために入れています。
よく分からないので詳しく教えてほしいです。
酸熱トリートメントは髪内部で化学反応を発生させて、髪の構造を組み替える効果があります。
化学反応を発生させるには、髪に熱を加える必要があるので、ブローやアイロンで髪に熱を加える訳です。
そして、化学反応によって得られる効果がダメージケアなのです。
↑なるほど?酸熱トリートメントの効果って複雑なんですか?
かなり複雑です!髪内部でなにが起きているのか詳しく解説した記事もあるのでぜひご覧下さい。
最大の注意点は、髪をストレートにするためにアイロンを入れている訳ではないことです。
化学反応によるダメージケアを行うためにアイロンを入れていると思って下さい。
「アイロンを入れる=ストレート」だと思ってました。
酸熱トリートメントの本質は名前の通り「トリートメント=髪の補修」なので、傷んだ髪を直すために行います。
傷んだ髪を直すために髪内部で化学反応を発生させているのです。
酸熱トリートメントは髪質によってくせ毛がある程度収まる場合もあります。
実際に、海外での酸熱トリートメントは「〇〇ストレート」と言うメニュー名で提供されている場合もあるほど。
しかし、酸熱トリートメントのストレート効果はかなり限定的なので、ストレートメニューの枠組みに入らないと思っています。
若干ですが、熱を加える以上髪が傷むリスクがあります。
ヘアアイロンは160〜180度に熱した鉄板を髪に当てているので、髪を傷めてしまうリスクは絶対にあります。
そのため、酸熱トリートメントは「髪を傷めてダメージケアを行っている」と言うちょっと矛盾した効果とも言えるのです。
しかし、アイロンで多少髪を傷めてしまっても、それを超えるダメージケアを発揮するので、アイロンのダメージは実質なかったことになるのです。
ダメージをほとんど受けていない健康毛は、髪表面のキューティクルが綺麗に連なっているので、アイロンを1〜2回入れた程度で髪が傷むことはありません。
アイロンを入れて傷んでしまう髪は、ダメージを受けてキューティクルが傷付いている髪限定の話と言えるのです。
しかし、酸熱トリートメントはダメージのある髪しか効果を発揮できないので、健康毛に行っても全く意味がありません。
そのため、アイロンを入れてもほとんど傷まない健康毛には酸熱トリートメントの出番はないと言えるのです。
また、カット断面が綺麗or乱れているで、アイロンで受けるダメージが変わる場合もあります。
アイロンで化学反応を起こした結果、どんな効果が得られるのでしょうか?
では、酸熱トリートメントで得られる効果をご紹介します。
↑%は例です
「髪が再生した」と勘違いしてしまうほどのダメージケアが、酸熱トリートメント最大の魅力だと思います。
従来のトリートメントは、髪内部に油分と水分を補充するだけの効果だったので、効果&持続力共に限定的でした。
そのため、激しいダメージを受けた髪に行っても、あまり意味がないときもあったほど。
しかし、酸熱トリートメントは従来のトリートメントでは対処不可能なほど激しく傷んだ髪にも効果を発揮可能です。
この圧倒的なダメージケアこそが、酸熱トリートメントが「髪質改善」と言われる理由です。
↑%は例です
絶対ではありませんが、酸熱トリートメントを数回行うことで「元の髪より頑丈になった」との声も聞きます。
酸熱トリートメントを行うと、トリートメント成分が髪内部に新しい柱(架橋)を作りだします。
これを例えるなら髪のリフォームであり、繰り返し行うことで新たな柱(架橋)作られて、100%を超える補修になる場合もあるのです。
ただ「元の髪より頑丈になった」は、お客様&SENJYUチームの意見なので、理論的に元の髪より頑丈になっているかは不明です。
理論より結果を見てほしいと思っているので、SENJYUチームが行った酸熱トリートメントBefore・Afterをご覧下さい!
その他、Before・Afterはこちら
艶々になってますね!
酸熱トリートメントの効果を発揮できる秘密は、なんと言っても技術力です。
酸熱トリートメントのアイロンワークは施術工程の中で最高難易度と言って良いほど、高い技術力を必要とします。
そのため「アイロンで熱を加える=効果を発揮する」訳ではないのです。
髪質によってアイロンの温度を変えたり、プレス(挟む)の強さを変えるなど、細かな工夫が必要であり、酸熱のアイロンワークは一朝一夕で身に付くものではありません。
SENJYUチームは、圧倒的な技術&知識&経験を元に酸熱トリートメントを行っているからこそ成功している訳です。
アイロンワークは失敗が許されない工程なので、技術&知識&経験が特に重要なのです。
酸熱トリートメントって、私たちが普段使用しているトリートメントとはかなりイメージが違うんですね。
ここからは、アイロンを入れる際の注意点を解説します。
酸熱トリートメントのメニュー化を考えている美容師さんにぜひ読んでほしい内容になっています。
酸熱トリートメントのアイロンワークは、縮毛矯正と違ってかなり弱めに入れます。
縮毛矯正の場合、くせ毛をしっかりストレートにする必要があるので、やや強めにプレス(挟む)しています。
しかし、酸熱トリートメントのアイロンワークは髪内部に熱を加えるために入れているので、強くプレスしても意味がありません。
それどころか、強めのプレスでアイロンを入れてしまうと、キューティクルが傷つきダメージの原因になってしまいます。
酸熱トリートメントのアイロンワークはゆるく&優しく入れて、髪への負担を最小限に抑えているのです。
アイロンを入れる目的は「髪に熱を加える」ためなので、絶対にアイロンを入れないといけない訳ではありません。
「ブロー」も髪に熱を加える効果があるので、ブローだけで酸熱トリートメントの効果を発揮できる場合もあるのです。
実際、美容師さんによっては、アイロンを入れずブローだけで完結しているケースもあるほど。
ブローとアイロンどちらも行うか?ブローだけで完結するか?髪質や美容師さんの力量で決まるので、一概にどちらが良いとは言えません。
↑若干くせ毛が改善したお客様の例。
酸熱トリートメントは、わずかにくせ毛改善効果も発揮します。ただ、アイロンのストレート効果とは無関係だと思って下さい。
縮毛矯正の場合、アイロンで真っ直ぐにするからこそ、くせ毛がしっかり伸びる訳ですが、 酸熱トリートメントで発揮するくせ毛改善は、トリートメント本来の効果です。
そのため、酸熱トリートメントを行う際、アイロンを強く入れてもトリートメントの効果が倍増する訳ではありません。
酸熱トリートメントのアイロンワークは、くせ毛の強さ関係なく一定のプレス(強さ)で入れる必要があるのです。
くせ毛を伸ばそうとアイロンを強く入れても、意味がない上に失敗する可能性もあります。
酸熱トリートメントでアイロンを入れる際は、ゆるく&優しくを意識してほしいです。
アイロンの役割が分かることで、酸熱トリートメントが特殊なメニューであることが分かったと思います。
SENJYUチームは年間3000人の酸熱トリートメントを提供する立場だからこそ、酸熱トリートメントの正しい情報を発信していきたいと思っています。
その他、酸熱トリートメントに関して分からないこと、気になることがあればSENJYUチームになんでもご相談下さい。
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