通常のパーマとデジタルパーマって何が違うのでしょうか?
通常のパーマとデジタルパーマの違いは施術方法にあります。
施術の工程が異なるため、パーマがかかる原理も変わります。
通常のパーマとデジタルパーマで効果や仕上がりに差はありますか?
私の髪質に向いているのは、デジタルパーマとコールドパーマ(通常のパーマ)のどちらなのか知りたいです。
今回は、通常のパーマとデジタルパーマの違いを解説すると共に、お客様目線でどちらのパーマをかけるべきなのかも詳しく解説していきます。
コールドパーマ(通常のパーマ)でもデジタルパーマでも、効果の持続や仕上がりは美容師さんの技術で決まります。
そのため、「○○な髪質は通常のパーマorデジタルパーマが良い」と考えないように注意しましょう。
目次
通常のパーマとデジタルパーマの違いは、下記のとおりです。
パーマの種類によって「仕上がりにどんな違いが出るのか?」という不安を持つ方も多いでしょう。
この項目では、通常のパーマとデジタルパーマの違いを詳しく解説します。
ただし、「○○パーマをかけたら○○な仕上がりになる」と一概に断言できる訳ではありません。
デジタルパーマとコールドパーマ(通常のパーマ)では、乾いているときカールの出かたが異なります。
コールドパーマ(通常のパーマ)は濡らしたときにウェーブが強く出て、乾かすとウェーブが弱くなる傾向があります。
対して、デジタルパーマは髪が乾いているとウェーブが強く出やすく、髪を濡らすとウェーブが弱くなる傾向があります。
ドライの状態でしっかりウェーブを出したいときはデジタルパーマが向いています。
(元々の髪質によりますが)
コールドパーマ(通常のパーマ)とデジタルパーマでは、仕上がりの質感も異なります。
例えば、通常のパーマのしっとりした質感になりやすいのに対して、デジタルパーマはサラッとした質感になりやすいです。
デジタルパーマがサラッとした仕上がりになる理由は、髪に熱が加わることで水分が飛んでしっとり感がなくなるからです。
しっとり感を維持したい場合は、髪に熱を加えないコールドパーマ(通常のパーマ)の方が向いています。
逆に、サラッとした仕上がりを求めている方はデジタルパーマの方が向いています。
ただ、仕上がりの質感は元々の髪質によって決まる場合も多いです。
通常のパーマとデジタルパーマでは、カールの持ちも異なります。
一例ですが、持続力の目安は以下の通り。
↑理論的にはデジタルパーマの方が長持ちします。
通常のパーマは薬剤だけの力でウェーブを作り出すのに対して、デジタルパーマは薬剤と熱、2つの力でカールを作り出します。
つまり、デジタルパーマは熱の力で効果が定着する分、カールの持ちが長くなるということです。
しかし、髪に熱を加えるとダメージや髪が傷む原因となるため、必ずしもデジタルパーマの方が優れているという訳ではありません。
また、髪質や美容師さんの技術によってカールの持ちが大きく変わる場合もあります。
以上のことから、「パーマの持続力は予想できない」と言えるでしょう。
通常のパーマとデジタルパーマを比較すると、施術の内容・時間が異なります。
実際の施術例とかかる時間の内訳を見てみましょう。
通常のパーマは、薬剤の塗布だけで完結するため、施術にかかる時間が短めです。
デジタルパーマは、特殊な機械を使用して髪に熱を加える必要があります。
そのため、通常のパーマよりも施術工程が増え、かかる時間も長くなりやすいです。
デジタルパーマは通常のパーマよりも料金が高めに設定されている場合が多いです。
料金の一例は以下の通り。
デジタルパーマは特殊な機材を使って髪に熱を加える工程があるので、施術自体が大掛かりになりやすく、その分料金も高くなってしまうのです。
値段に差があると「損をした」と思いがちですが、通常のパーマとデジタルパーマは仕上がりや質感が大きく異なるため目的に合わせて選択する必要があります。
2024年以降は、物価高の影響でパーマの値段も高くなったイメージがあります。
物価高が続けば、パーマの料金は年々上がって行く可能性もあります。
デジタルパーマは、コールドパーマ(通常のパーマ)と性質が大きく異なるメニューのため独自のメリットも沢山あります。
ここでは、デジタルパーマ特有のメリットを5つご紹介します。
一昔前のデジタルパーマは髪へのダメージが大きく、元々髪が傷んでいる人にはかけるのが難しいメニューでした。
しかし、薬剤と技術の進化によって髪のダメージを最小限に抑えたデジタルパーマの登場しました。
デジタルパーマの進化によって、気軽にデジタルパーマをかけることができる時代になったと言えます。
しかし、最新の薬剤&機材を使っていると、その分料金が高く設定されている場合が多いため注意が必要です。
デジタルパーマは、髪に熱を加えカール形状を定着させる施術なので、通常のパーマよりも持続力が長くなります。
そのため、長く持続するパーマをかけたい方は、デジタルパーマの方がおすすめです。
ただし、パーマの持続力は元々の髪質や担当する美容師さんの技術によって大きく異なります。
「長持ちさせたいからデジタルパーマをする」といった理由でデジタルパーマを選ぶと、満足のいく仕上がりにならない場合もあるため注意しましょう。
「デジタルパーマの方が長持ちする」はあくまで理論上の話であることを覚えておきましょう。
デジタルパーマは髪が乾いているときに、コテで巻いた様なふんわりしたウェーブを再現できます。
エイジング毛の影響でトップが潰れやすくなる40〜50代の女性でも、デジタルパーマをかけることでヘアスタイルの選択肢が広がります。
ただ、コテで巻いたサラッとしたウェーブは、マット(光沢の無い)なスタイリング剤を使ったときの話です。
ジェルやバームでスタイリングすればしっとり&ツヤツヤした仕上がりになりますよね。
その通り!どんなパーマでも、仕上がりの質感はスタイリング剤の種類で決まる場合が多いです。
コテで巻いたようなゆるふわカールを再現したい場合は、通常のパーマよりもデジタルパーマの方が向いています。
デジタルパーマは熱による形状記憶の作用で大きなカールを作り出せるので、コテで髪を巻いた状態に近い仕上がりになるからです。
↑あくまで傾向の話ですが、上記のように仕上がると思って下さい。
縮毛矯正をかけた髪は、髪内部の構造が変わってしまうため、コールドパーマ(通常のパーマ)がかからない、かかりずらい髪になってしまうと言われています。
そのため、縮毛矯正をかけた髪には通常のパーマをかけてもほとんど効果はありませんでした。
しかし、デジタルパーマは縮毛矯正の技術を応用したメニューなので、縮毛矯正をかけた後でも問題なくパーマをかけることができます。
(髪質やダメージレベルによってかからない場合もあります)
デジタルパーマは多くのメリットがありますが、注意が必要なデメリットもあります。
デジタルパーマのデメリットを詳しく知ることで、理想の髪型や髪質に適したパーマ選びの参考にしてみてください。
デジタルパーマは髪に熱を加える工程があるため、髪への負担も大きなメニューです。
そのため、元々ダメージを気にしている、これ以上髪にダメージを加えたくない方には向いていないかもしれません。
デジタルパーマは持続力が高いため、長い目で見るとパーマの頻度を下げられる髪に優しい施術といえます。
しかし、髪がパーマのダメージに耐えられないほど傷んでいると。切れ毛や枝毛になるリスクが高くなります。
もし、髪にダメージが深刻でデジタルパーマがかけられない場合は、施術を受ける前にトリートメント等でヘアケアをおこないましょう。
デジタルパーマは、ロッド(髪を巻く道具)が根本にくっ付けて巻くことを前提としていません。
これは、根本からしっかり巻くと、頭皮に熱が加わって火傷の恐れがあるからです。
そのため、根本からしっかりカールを出したい方にデジタルパーマは向いていないのです。
コールドパーマ(通常のパーマ)であれば根本からしっかりかかけることができます。
根本から強めのパーマをかけたい場合は、コールドパーマ(通常のパーマ)を選びましょう。
ちなみに、平成〜令和時代のパーマは、中間〜毛先にカールを出すスタイルが主流です。
そのため、根本からしっかりカールを出したい人は、一部の限られた年代のスタイルなのです。
デジタルパーマは太いロッド(髪を巻く道具)が多く、細いロッドはほとんどありません。
これは、デジタルパーマは根本からしっかり巻く機会がないからです。
細いロッドほど細かいカールを作りやすいので、デジタルパーマは細いカールを作りづらいのです。
ただ、「細いカール=昔のパーマ」のイメージが強く、平成〜令和時代のパーマには細かいカールを作る必要はないと言えます。
細いカールを出したい人は、細いロッドが沢山展開されているコールドパーマの方が向いています。
デジタルパーマは、熱によって高い形状記憶効果があるため、簡単に元の髪の状態に戻すことはできません。
デジタルパーマを落としたい場合は、髪の組織から直毛にする縮毛矯正をかける必要があります。
縮毛矯正はしっかりかかれば綺麗にカールを伸ばすことができますが、その分髪が傷むリスクもあります。
縮毛矯正が薬剤とアイロンによるダメージが髪に加わるメニューなので、髪質によってチリチリに傷んでしまう可能性もあるのです。
そのため、デジタルパーマをやめたいからと言って、安易な気持ちで縮毛矯正をかけるのはおすすめできません。
ただ、近年は縮毛矯正に頼らないパーマ落としの方法も存在します。
それは、SENJYUチーム独自の「パーマ落とし」と言うメニューです。
ほぼダメージゼロでデジタルパーマでも伸ばすことができる、SENJYUチームの「パーマ落とし」を詳しく知りたい方は以下の記事をご覧下さい。
デジタルパーマは通常のパーマよりも施術時間が長いので、料金も高くなりがちです。
デジタルパーマの料金は、美容院の全メニューの中でもトップクラスに高いので、施術を受けられないという方もいます。
しかし、通常のパーマに比べ長期間効果が持続するため、頻繁に来院する必要がないというメリットもあるのです。
料金が高くなる分持続力も長くなるのであれば、デジタルパーマの料金の高さは決してデメリットとは言えないのです。
通常のパーマもデジタルパーマも、気をつけないといけないことは「失敗するリスク」です。
パーマは、一度失敗すると簡単にお直しができません。
そのため、パーマをかけるときに失敗しがちな事例と対策方法を知っておくのが重要です。
この項目では、パーマ失敗を防ぐためのポイントをご紹介します。
解説する内容は、通常のパーマとデジタルパーマどちらにも共通することなのでぜひチェックして下さい。
パーマをかけるときは、どんな仕上がりを希望しているのか、具体的なイメージを担当の美容師さんに伝えましょう。
パーマ失敗例でよくあるのが「イメージ違い」です。
美容師さんとお客様の間でイメージが共有できていないと間違った認識のまま施術が進んでしまいます。
美容師さんはカウンセリングで、希望のスタイルを正確に聞きだす必要がありますが、美容師さんが上手く引き出せなかった場合もあるのです。
イメージ違いによる失敗を防ぐためにも、美容師さんにどんなスタイルを希望しているのか、写真や動画などで共有しておきましょう。
パーマのかかり具合は、髪質との相性で良い薬剤かどうかが変わります。
パーマは髪質に合わせて様々な薬剤は用意されていて、髪質に合わせて相性が分かれます。
相性の良い薬剤であれば良いのですが、相性の悪い薬剤を選んでしまうと、綺麗にパーマがかからない、パーマを失敗されてしまう可能性があるのです。
そのため、相性の良い薬剤選定技術がパーマ失敗のリスクを下げる秘訣になるのですが、お客様側から使用する薬剤を提案するのは難しいです。
パーマを得意としている美容師さんであれば、薬剤知識も豊富です。予約をする前に、InstagramやTikTokなどのSNSで、担当美容師さんの施術例や専門的な知識があるのかを判断しましょう。
パーマをかけた後、自宅でのアフターケア、スタイリング方法が大切です。
アフターケアを怠ると、髪が傷む、カールが取れるなどの原因となりかねません。
そのため、パーマをかけたらそれで終わりではなく、担当美容師さんにアフターケアの方法をしっかり聞きましょう。
また、綺麗なパーマスタイルを再現するにはスタイリングも大切になります。
正しいスタイリングの方法も美容師さんからしっかり聞きましょう。
パーマスタイリングの方法を詳しく解説した記事もあるので、良かったらご覧下さい。
デジタルパーマは難易度の高い施術のため、髪質に合わせた適切な薬剤選定、工程が必要です。
この項目では、デジタルパーマによくある失敗例と失敗しないための対策方法をご紹介します。
パーマ失敗で髪が傷んでしまうと、髪がボサボサになってしまいます。
パーマ失敗のダメージでボサボサになったら、パーマを落とす、トリートメントなどでケアをしましょう。
ダメージケアをしないと、綺麗なパーマスタイルは再現できません。
ドライが上手くいかず、ボサボサになってしまったケース。
パーマドライは少々コツが必要なので、ドライに慣れていない人は仕上がりがボサボサになってしまうときもあります。
パーマドライは初めは難しいかもしれませんが、慣れると簡単にできます。
初めてパーマをかけた方は担当の美容師さんに正しいドライの方法を教えてもらいましょう。
パーマドライは初めは難しいかもしれませんが、毎日実践すれば徐々に慣れていくはずです。
思った以上にパーマが強くかかってしまった失敗例。
お客様のイメージと、美容師さんのイメージが異なることで発生した失敗と言えます。
多少強くかかりすぎた場合は、日数を置いてパーマが自然に落ちるのを待ちましょう。
極端に強くかかってしまった場合は、一度パーマを落として、再度パーマをかけるのをおすすめします。
パーマをかけたけど、思った以上にウェーブやカールが出なかった失敗例もあります。
ウェーブやカールが弱かった原因は、薬剤選定のミス、ロッド(髪を巻く道具)選別のミスなどがあります。
ウェーブやカールが弱すぎる場合は、再度パーマをかけ直してもらいましょう。
ただ、中途半端にウェーブやカールが残っている上からパーマをかけてしまうと、返って不自然なスタイルになってしまう可能性もあるので注意が必要です。
ショートヘアのパーマは毛先に動きを出す程度にかけます。
動きが出ることで、お手入れ、セットが楽になります。
ボブの場合、毛先にワンカールほどのパーマをかけることで綺麗なパーマスタイルを再現できます。
ミディアムの場合、毛先にカールを作ることで綺麗なゆるふわパーマを再現することができます。
中間〜毛先にカールを作ったパーマスタイルです。
毛先はダメージが蓄積されているので、いかにダメージをさせないパーマをすることが大切になります。
デジタルパーマと普通のパーマは、どちらかが優れているというわけではなく、お客様の髪質や理想のヘアスタイルによって使い分けられます。
本記事で解説した、通常のパーマ、デジタルパーマのメリットとデメリットを比較した上で、自分に合うパーマを選択しましょう。
どちらのパーマにすればいいか迷ったら、担当の美容師さんに相談しましょう!
デジタルパーマの効果が持続する期間は6ヶ月が目安です。
デジタルパーマは、熱を使って薬剤を定着させるため、通常のパーマよりも長く持続するのが特徴です。
しかし、パーマの持ちは髪質や美容師さんの技術力で変化することを覚えておきましょう。
本記事では、通常のパーマとデジタルパーマの違いについて詳しく解説しました。
それぞれのパーマに特徴があるため、お客様の髪質や理想のヘアスタイルによって適切な施術は異なります。
パーマの結果は技術で決まるので、信頼できる美容師に施術してもらいましょう。
通常のパーマもデジタルパーマも、どちらが優れているか?と言った優越は存在しません。
美容師さんによって、通常のパーマを得意にしていたり、デジタルパーマを得意にしている場合もあるのです。
パーマは種類別で格差はない、仕上がりや結果は美容師さんの技術で決まると言うことですね。
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