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サミートリートメント (酸熱)とカラーの同時施術の記事は読みましたが、パーマとの相性はどうなんですか?
カラー同様、一般的にはパーマとサミートリートメントを同時に掛けるのはよくないとされています。
前回のカラー同時施術では、技術を持つ森越チームにおいては同時施術が出来ることを紹介しましたが、パーマに関してはチーム森越であっても同時施術はお断りしています。
冒頭でもお話したように、サミートリートメントとパーマは相性が悪いです。
理由は、髪は弱酸性、パーマ剤はアルカリ性。酸熱トリートメントは酸性だから。
日常生活の中でアルカリ性に傾いた髪の毛を、酸熱トリートメントで弱酸性に戻そうとする際に、パーマ剤のアルカリ剤は効果を邪魔してしまいます。
結論、パーマと酸熱トリートメントを一緒にかけるのはNG。
理由はパーマのアルカリ性が酸性である酸熱トリートメントの効果を減らしてしまうから。
ただし、パーマで傷んだ髪が掛かった髪にサミートリートメントを掛けても大丈夫です。
今回の記事では、すでにパーマが掛かった髪に、サミートリートメント(酸熱)を掛けた場合、サラサラな髪を取り戻せるのか、サミートリートメントの効果はしっかり出るのか?という観点で紹介させていただきますね。
本当に傷みがちなパーマヘアが、ツヤツヤになるのか気になります!
今回は、チーム森越の卒業生、パーマヘアの池戸で検証してみました。
パーマで傷んだ毛先も、サミートリートメント(酸熱)でサラサラになるかどうか、実施に施術していきます。
いざ、サミートリートメント (酸熱)の施術がスタート。
基本的には、パーマが掛かっていない方と工程は変わりません。
最初にシャンプーで汚れを落としていきます。使用しているシャンプーとトリートメントはサミーの酸熱アイテムです。
水気を取ったあと、少しとかしてからサミートリートメントを付けていきます。今回、池戸のパーマはそこまで激しく傷んでいなかったので酸性濃度は10%にしています。
サミートリートメントが髪の内部へ浸透するように保温するキャップをかぶせ10分待ちます。
浸透後、さらに僕のフィーリングで「追いサミートリートメント」をする場合もあります。ここでは8%濃度のものを付けました。
パーマだからという訳ではないですが、ブローする際はひっかからないように細心の注意を払って乾かしています。
最後の仕上げにアイロンで熱を加え、髪を強化していきます。パーマが掛かっていない場合は180℃で処理するのですが、掛かっている場合は160℃と少し温度を下げてあてていきます。
ちなみに、この時点ですでに髪が綺麗な方は、ブローの熱処理だけでも効果があるのでアイロンをあてない場合もあります。
ゆで卵のように熱を加えすぎることで髪が硬くなってしまう「タンパク変性」を防ぐために、柔らかく熱処理をしていきます。
こちらが完成した池戸のヘアスタイルです!毛先にあったパーマが見事なサラサラヘアに変身!所要時間はロングヘアでだいたい1時間30分ほどです。
半年前にパーマを掛け傷んでいた髪がどう変わったのか、仕上がりをじっくり見ていきましょう。
オイルやワックスを付けているので、多少ツヤ感はありましたが、パサパサした印象の傷んだパーマヘアでしたが…。
まるでパーマ戻しを掛けたような、まっすぐな仕上がりに。髪も潤い、ツヤが出てきたのが分かります。
すごい!サミートリートメントを掛けて、パーマ戻しが出来るなんて一石二鳥ですね!
ちょうどお店に来ていたサミーの前田さんと一緒に、池戸の髪をチェック。
メーカーの前田さんも、池戸のサラサラヘアに感激していました。
今回、池戸のパーマはストレートになりましたが、人によってはパーマが復活する人もいます。
それは、なぜか?
池戸は、もともとくせ毛を生かしてパーマを掛けていたのでパーマが落ちやすくストレートになりやすいタイプでした。
逆にパーマがキープされる人は、もともと直毛でパーマがかかりやすいタイプの人。サミートリートメントを行なっても、パーマが取れにくく、逆にツヤが加わることにより、かける前よりパーマが出てくることもあります。
必ずカウンセリングの時に、パーマを掛けた当時の状態を聞かせてくださいね。
偶然お店に来ていたサミーの前田さんにも、美しい髪を保つ秘訣を聞かせてもらいましょう。(笑)
スペシャルケアじゃなく、デイリーケアを大切にすることですね。
私たちは、紫外線やドライヤーの高温、ブラッシングする際に髪が引っかることなど、日常生活の気づかないところでたくさんダメージを受けています。
髪が傷むのはパーマやカラーのせいにされがちですが、気をつける意識とデイリーのフォローが必要なんです。
まず、髪のベストなpH値は4.5〜5と言われています。
しかし、私たちが毎日入るお風呂のpHは7。シャンプーをする度に髪はよくない状態にされされています。
それに対してサミーのアイテムは、シャンプーはpH3.2、トリートメントはpH4.5となっているため、夜のうちに酸性に近づけてくれるので髪の美しさを長持ちさせることができるのです。
高温でも短時間であればOKです。
ただ、右利きの人は左側の方が長時間ドライヤーを当てやすいので、色が飛んでいたり傷んでいる傾向があったりします。
髪を乾かす時に注意すべきは、必ず内側から乾かすこと。
外側(表面)が乾きやすく、乾かしやすいので、髪の表面がオーバーヒートになって傷んでいる人をよく見かけます。
毎日のドライヤーの意識を変えるだけでも、ダメージは随分変わるかと思います。
なるほど!髪もお肌と一緒で、毎日しっかりケアすべきものと考えると良さそうですね!
またサミートリートメント(酸熱)と、カラー・パーマの3つを同時に行いたいと希望される方がたまにいるんですが、お断りさせてもらっています。
パーマを保たせたまま、サミートリートメント(酸熱)を掛けたい人は、まず気軽にLINEで相談してください。
※うまく追加できない場合、下のIDを使って「ID検索」から森越を見つけて友だち追加してみてください。(追加のやり方はこちら)
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