髪が緑色になった💦アッシュカラーにしたかったのに…
アッシュだからグレーになるはずだったのに髪が青色になった!どういうこと?
求めていたのは綺麗なアッシュカラー
しかし、完成系はマット感のある緑色。
まるでカメレオンみたい…
なんでこんなカメレオンみたいな髪色になっちゃたの?
外も歩けないから何とかしてほしいです!
では今回、年間3500人のカラーを担当する森越チームが、カラー失敗によって髪が緑、青色になってしまった原因と対処法を詳しく解説させて頂きます。
本記事は「〇〇色+〇〇色=〇〇色」と絵具の調合のような例がでてきますが、一般の方に向けた例として解説しています。
美容師からするとそんな話で済まないことは、重々承知していますのでよろしくお願いします。
目次
今日の本題はここから。
髪色が緑色、青色になってしまった方はアッシュカラーを求めていたはずです。
そうです!でもアッシュと緑って全然違う色ですよね?
なぜこんな色になってしまったの?
髪が緑、青色になってしまった原因を知るには、アッシュ系カラー剤の色味と、ベースカラーの関係を知る必要があります。
アッシュを訳すと「灰色」
ではアッシュ系カラー剤は灰色の染料が入っているのか?
実はそうではありません。
多くのアッシュ系カラー剤は青色の染料がメインに入っています。
例として髪が完全に真っ白な状態であれば、灰色ベースのカラー剤で髪を染めれば、完成系はアッシュグレーになります。
しかし、ベースカラー(髪を染める前の色)に合わせてカラー剤を選ばないと、単にアッシュで髪を染めてもアッシュグレーにはなりません。
ベースカラーとカラー剤の色味を計算しながら髪を染める必要があるのです。
日本人の髪色は黒く見えますが、これは赤に近い色素が集合することで黒く見えているだけであって、大元の色は赤なのです。
髪はなにもしない状態だと黒のままですが、ブリーチやカラーによって色素が抜けていくと色が変化していきます。
「黒→焦げ茶色→薄茶色→オレンジ→黄色→薄黄色」の順番で髪色が変化します。
髪色を抜いたとき(ブリーチ)のことを考えて、アッシュ系カラー剤は青色の染料がメインに配合されているのです。
ベースカラーの薄茶色、オレンジに対して青色が混ざると、補色作用といってお互いの色を打ち消しあった結果、綺麗なアッシュカラーになります。
日本人で髪を染めている方のベースカラーは、暗すぎず、明るすぎない「薄茶色、オレンジ」の方が最も多い傾向にあります。
多くのアッシュ系カラー剤は、薄茶色、オレンジの髪を染めること前提で作られているのです。
以上のことを踏まえて、ブリーチを数回した「黄色、薄黄色」の方に青い染料がメインにアッシュ系カラー剤で染めるとどうなるか?
黄色に青色を混ぜると何色になりますか?
緑色です!
これが緑色になってしまう原因です。
絵の具の調合と同じで、ブリーチを数回した黄色、薄黄色の方に青色ベースのアッシュ系カラー剤をそのまま入れると髪が緑色になってしまいます。
ブリーチを数回した黄色、薄黄色に対してアッシュ系のカラーをする際は、ベースカラーの黄色味を計算に入れてカラー剤を調合しないと求めているアッシュにはなりません。
髪がほとんど白に近い状態で、青色ベースのアッシュ系カラー剤を入れるとどうなりますか?
黄色味もなくなってるから青色になります。
超ハイトーンの方は髪に色素がほとんどない状態です。
色素がほとんどない状態で青色ベースのアッシュ系カラー剤を入れれば髪色は青くなるのは当然のこと。
ベースカラーを色味を考えて薬剤を選ばないと、希望のアッシュカラーは再現できません。
あの、ベースカラーが黄色、薄黄色のときはどうやってアッシュカラーをするんですか?
青色ベースのアッシュカラー剤に、レッド系のカラーを混ぜれば綺麗なアッシュになります。
緑の反対色はピンクに近いレッドなので、レッド系のカラーを補色として入れると、髪が緑色にならない可能性が高いです。
しかし、注意してほしいことは、必ずしもレッド系を入れば良い訳ではありません。
↑ベースカラーによってコントロールカラーも異なります。
お客様のベースカラー合わせて、様々なカラー剤を調合をして雄一無二のカラー剤を作りだす!それがパーソナルカラー技術です。
染めた当初は綺麗な髪色だったのに、色落ちするとだんだん髪が緑色になってくるんです。
カラー失敗されてないのに、髪が緑色になるのはなぜ?
では、色落ちによって髪が緑色になる原因を詳しく解説させて頂きます。
↑こうした寒色系カラーは「青色の染料」が沢山入っていることを覚えておいて下さい。
青色の染料90%VS黄色の髪20%
↑当然、青の色素が勝つので、綺麗なアッシュカラーになります。
(染料と髪色の%は例です)
青色の染料70%VS黄色の髪20%
↑シャンプーによって色落ちしたので、青色の染料90%から70%に低下します。
シャンプーで黄色の髪30%は変化しないのでそのまま
しかし、まだ青の色素が勝っているので、綺麗なアッシュカラーは維持可能。
青色の染料50%VS黄色の髪20%
かなり色落ちしたので、青の染料と、黄色の髪の%の差が無くなってきました。
そして、若干髪は緑色になる。
青色の染料20%VS黄色の髪20%
↑青の染料と黄色の髪の%が同じ状態
なるほど!青色の染料20%+黄色の髪20%=緑色になるってことね。
色落ちによって、青色の染料%とベースカラーの黄色の髪色%が同等になることで、髪が緑色になってしまうのです。
カラー失敗されたときは、基本的に失敗したカラー色素を完全に落とす必要があります。
なぜなら、失敗したカラーをそのままにして上からカラーを被せても、失敗したカラーが邪魔をして上手く染まらないからです。
理想のカラーにするには、まずは失敗を直して髪を0の状態に戻すことが大事なのです。
SENJYU森越チームは特殊なトリートメントを使ってダメージゼロで失敗したカラーを完全に落とします。
ブリーチやライトナーではないので、髪への負担はありません。
SENJYUチームのカラー落としで、元の状態に戻します。
完全に元の髪色に戻せる訳ではありません。
また、元の髪色より明るくする効果はありません。
地元の美容院のカラーで失敗され、ところどころ青いまだらの金髪のようになってしまいました。家を出るのも嫌なほど酷い状態でしたが藁にもすがる思いでこちらの予約をとりました。翌日酷い髪の毛でみっともなくて恥ずかしくて泣きたい気持ちでSENJYU武蔵小杉さんにお邪魔しました。 短期間に何度もブリーチしたためとても痛んでボロボロになっていた髪の毛でしたが、ツルッツル、サラサラ。髪色も透明感のあるすごくいい色にしていただいてまわりの評判もとてもよかったです。 ちょうど1か月たつところで、明日はカラーとカットの予約をいれています。カットはちょっとドキドキですが、また結果レビューしたいと思います。
出典:Google
なかめさん(女性/30代後半/パート・アルバイト)
総合5★★★★★ 雰囲気5 接客サービス5 技術・仕上がり5 メニュー・料金5
今回2回目の来店でした。 前回は、他店でやって頂いたカラーのお直しをしていただき、今回は他店でやって頂いたパーマのお直しをして頂きました。 相変わらず技術が素晴らしくて、カラーやパーマをしていた事が全て無かったかの様に直して下さるだけでなく、髪質がとても良くなり、ツルツルサラサラに仕上げて下さります! パーマ直しをしてから3日経過しても、ツルツルサラサラが持続しています。 施術中に色々お話を伺って、日々色んな研究されているのだと知り、自宅から遠いですが今後も通いたいと思えるサロンでした。出典:ホットペッパービューティー
条件を満たしていれば、普通のシャンプーで緑色になったカラー色素を落とすことも可能です。
以上3つに当てはまる場合は、普通のシャンプーで落とせない訳ではありません。
ただ綺麗に落とせるかは未知数です。
失敗されたということは、その技術が苦手だった可能性があります。
苦手な技術のお直しをお願いしてもらう。
これってちょっとおかしくないですか?
カラー失敗直しはカラーが得意な美容師さんにお願いしましょう。
どんな失敗であってもセフルブリーチは止めてほしいです!
ブリーチ自体とても難しい技術なので失敗したカラーを綺麗に落とせる保証はなく、ますます事態悪化を招く恐れもあります。
また、市販のブリーチ剤は非常に強い薬剤を使用しているので、セルフでブリーチをすると過度に髪を傷めてしまう危険性もあります。
最後に1つだけお伝えしたいことがあります。
ここまで解説した補色の例題を鵜呑みにしないでほしいです。
「〇〇色+〇〇色=〇〇色」と絵具の要領で解説しましたが、美容師からするとそんな話は一切通用しません。
なぜならヘアカラーは、絵具のような甘い技術ではないからです。
例として、条件が異なる2つのブリーチ毛に、全く同じカラー剤のアッシュ(青)で染めたとします。
Bと同じ髪色。水に濡らすとテロテロの状態。
Aと同じ髪色。ハリコシがあり髪質がしっかりしている。
↑全く異なる結果になる場合もあるのです。
髪質で完成形のカラーが異なるんですね!?
その通り!ヘアカラーは絵具の調合のように単純な話ではないのです。
本記事はヘアカラーの専門家ではない一般の方も沢山ご覧になるので、絵具を調合のような例をだして解説しました。
しかし、これは誰でも分かるように解説した「理論」にすぎません。
たった1つの髪質に合わせてカラー剤を調合し、唯一無二のカラーを提供するヘアカラーは理論だけでは説明できないのです。
↑細かく説明するときりがないので、いったんここまでにします。
結論、ヘアカラーはとても奥が深いのです!
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