今回ご紹介するのは、SENJYUチームのスペシャリスト・戸梶翔太(とかじ しょうた)さん。
戸梶さんは美容師だけでなく、映像クリエイターとしても活躍するマルチプレイヤー。
今回は、戸梶さんが美容師になったきっかけや、映像クリエーターとして美容師の新しい働き方、また今後の目標などじっくりとインタビューさせていただきました。
目次
——本日はよろしくお願いします。早速ですが簡単な自己紹介をお願いします。
戸梶翔太(とかじしょうた)です。
1993年生まれです!
得意なメニューは全部!好きなメニューは、カラーリングです。
——さすがプロフェッショナルチーム!カラーが好きな理由はなぜですか?
お客様も喜んでくれるというのが一番の理由ですが、映像を撮っている者として写真映えする喜びとやりがいをとても感じるからです。
——たしかに!カラーのヒアリングでは、洋服やメイクのテイストからお客様が気にいりつつ、似合うカラーを選ぶのが的確ですよね。
ありがとうございます。
今だと自分のインスタ経由から予約をするお客様も多いので、そういう場合はお客様のインスタ投稿で、好きなトーンや系統、色味などを必ずチェックしています。
来店前には、きっとこういうカラーが好きで、こんな色が似合うんだろうなとイメージしていることが多いです。
写真映えを意識し、カラーをするようになってからお客様の反応もより良くなっているように感じます。
——戸梶さんが美容師を目指したきっかけは何ですか?
実は、高校時代に体育教師の道が決まっていたんです。
小学生の頃から空手をやっており、高校では全国大会で2度準優勝を果たし、大学からの推薦も貰っていました。
他にも高校から空手部の監督になって欲しいとお声がけもいただいており、将来は体育教師として空手部の監督になる人生を描いていたんです。
——え!?体育教師ですか!美容師とは全然違う進路を描いていたんですね。
はい。でも最後の全国大会で良い成績を残せず、自分のために用意してもらっていた体育学部の枠が他の選手のものになってしまったんです。
別の学部であれば入学出来るという条件になってしまい・・・。
正直、言葉を選ばずに言うと余り物みたいなところに当てがわれたくないなと思い、空手を辞めることにしました。
空手は10年以上続けていましたが、ここでスパッと辞めました。
——空手を辞めたあと、どうして美容師を目指すことに決めたんですか?
空手をやめたことをきっかけに、生まれて初めて髪の毛を伸ばしました。
空手って髪が長いと試合中に対戦相手から髪を掴まれるので、基本的には坊主なんです。
坊主時代は床屋に通っていましたが、髪を伸ばしてからは美容室に行くようになりました。
そして高校3年の12月、その美容室の美容師さんに進路が決まっていないことを話したところ、思わぬ言葉が・・・。
実力勝負の世界にいたんなら、美容師も実力勝負の世界で面白いと思うよ!
ずっと実力勝負である空手の世界で戦っていた自分にとって、この言葉に背中を押され美容師を目指すことを決意しました。
——森越さんと出会ったのはいつですか?
新卒で入社したサロンで、先輩アシスタントがトレーナーとして指導してくれる制度があるのですが、そのトレーナーが偶然にも森越さんだったんです。
その当時は森越さんはアシスタント3年目で、入社したばかりの僕に基礎であるシャンプーが出来るまで色々と教えてもらい大変お世話になりました。
——その後は、どういったつながりがあったのですか?
その後は、アシスタントではなかったものの、なんだかんだずっとお世話になっていましたね(笑)
絆がより深まったのが、森越さん伝説のスタイリストデビュー初月ですね。
——森越さんの伝説のスタイリストデビュー初月って何ですか?
美容師業界では結構有名な話なんですが、森越さんがスタイリストになったデビュー初月の売上が、美容師業界でのデビュー初月売上の最高記録を打ち出した月なんです。
その月は本当にもう、毎日がパーティーみたいでした。(笑)
でもデビュー月だから、当たり前なんですけど森越さんには専属アシスタントが付いていないんですよ。なので、その時に専属アシスタント的な役割として僕もサポートや営業をさせていただきました。
そんなめまぐるしいデビュー月を一緒に乗り越える中で、信頼してもらえたのではないかと思っています。
——その後はスタイリストになった森越さんのアシスタントを?
そうです。アシスタントって、店長や副店長、リーダーなど、色々な先輩スタイリストにだいたい半年ペースでつかせてもらうことが多いのですが、僕の場合は森越さんに3年つき、学ばせていただきました。
——他のアシスタントと比べると、かなり長い期間森越さんについていたんですね。
僕自身、ガツガツ学びたい意欲があったので、森越さんもそれを見越して色々な技術をやらせてくれたんです。
普通アシスタントって、カラー、シャンプー、トリートメントしかやらせてもらえないんですが、僕はグイグイ学んでいたのでパーマもやらせてもらっていました。
カット以外は出来るように育てていただき、森越さんからアシスタントとして重宝してもらい、その結果ずっと森越さんの元でアシスタントをさせてもらえていたんだと思っています。
自分で言うのもなんですが、カット以外は出来ていたので戦力になっていたはずです(笑)
——SENJYUチームにはいつ頃入ったんですか?
実は僕は初期メンバーなので、いちばん古株です!笑森越さんから創立メンバーとして一緒にチームを創らないかと声を掛けてもらいました。
実はその時、他の店舗からヘッドハンティングをされており、そのお店に行くことが決まっていたんです。
その当時はちょうど子供が生まれたタイミングだったので、家族のことや、将来のことをすごく真剣に考えていた時期だったんです。
他のお店が決まってはいましたが、森越さんにはいつもお世話になっていて、ずっと恩返しがしたい!と思っていたので、誘われた時は正直心が揺れましたね。
——そんな揺れている心境の中、森越チームに入る決断をした決め手は何ですか?
誘われたあと、森越さんに色々と自分の想いや、やりたいことを伝えさせてもらう中で「恩返しするのは今なんじゃないか?」と思えるようになっていました。
そんなとき森越さんが、僕に言ってくれたんです。
お前のやりたいこと、全部、俺が叶えてやるよ!
その言葉を聞き、一緒にチームを創っていくことを決意しました。
——森越さん、かっこいいですね。新しいスタイルに戸惑いや不安はありませんでしたか?
それは全くなかったです。
森越さんが3年間ずっと構想していたという、安定した技術をお客様に提供する体制は、とてもお客様想いで良い体制だと思いました。
SENJYUチームに来るお客様は、パーマに失敗して悩んできているお客様がほとんどなんです。
ほとんどの美容室が新しい髪型にしよう!という前向きな気持ちのお客様が多いかと思いますが、森越チームに初めてくるお客様はパーマに失敗し藁にもすがるような気持ちで来るお客様が多いんです。
——パーマに失敗して来店するお客様はどのくらいいるのですか?
他の店舗でのパーマに失敗し悲しんで来店されるお客さまは8,9割くらいいます。
素敵な髪型を思い描いて美容室に行ったのに失敗して泣きながら来店するお客様を目の当たりにしていると、「どうにかしてあげたい!」っていう気持ちがどんどん強まるんですよ。
なので、そういう背景からもお客様の心に寄り添える「想い」をとても大切にしてます。
——そうだったんですね。でも森越チームのお客様っていつも和やかで楽しそうな印象の方が多い気が…。
それは、初回は悲しんで来店したお客様がその仕上がりに満足して、リピーターになってくれるからです。
なので笑顔のお客様は2回目以上の来店のお客様だと思います。
——とってもいい循環ですね!
——さてインタビューのもうひとつのテーマである「映像クリエーター」ですが、どんなお仕事をしているんですか?
僕が映像クリエーターとして行なっている仕事は、美容師のスキルを生かしたビューティーやファッションなどの撮影が多いですね。
CM制作やMV制作、30分以上ものドキュメンタリーを撮ることもあります。
映像クリエーターは、SENJYUの仕事とは全く別で、個人事業主としてやらせてもらっています。
いわゆる「副業」ですね。
——数々の撮影を経験する中で、美容師として何か変わったりましたか?
そうですね、よりお客様の好みに合ったカラーリングやヘアスタイルを提案できるようになりました。
例えば、インスタ見ていると、お客様の好みのトーンがわかる。そういう撮る目線からお客様の好みを的確に提案することができるのは強みですね。
冒頭でも話しましたが、よりお客様の世界観や、お好みに合うカラーやスタイルを提案できるようになったのは映像をやっていたからだと思います。
——すごい!もし良かったら実際に作った動画を見せてもらってもいいですか?
もちろんです!Instagramにもよく動画をアップしているので良かったら見てくださいね。
——映像を撮り始めたのは、いつからですか?
動画を撮り始めたのは専門学生の頃からです。
実はMacを買ったばかりでスタバでいじっていたら偶然友人に目撃され、「あいつ動画できるらしいぜ!」っていう噂が広がり、なぜか担任の先生から動画の撮影を依頼されたのがきっかけです。(笑)
最初は、iPhoneで作ったんですが、作ってみたら意外にいけたんですよ。
初めて撮影したのが学祭のヘアショーだったんですが、映像を見てみんなが喜んでくれ嬉しかったですね。
——入社してからも美容室での撮影を続けていたんですか?
入社時の面接などでは、特に映像が出来ることはアピールしていなかったのですが、入社時はちょっと動画をいじっている人レベルで認知があったので、入社してからいろんなイベントに駆り出されましたね(笑)
サロンのシーズンコレクションの撮影や、ヘアカタログ、そして宴会のムービーなどかなり幅広く駆り出されました。
——本格的に映像クリエイターとして活動したきっかけは何だったんですか?
きっかけは友人経由での案件の紹介でした。
それまでは趣味の延長としてiPhoneで動画をちょこちょこ撮っていたんですが、仲が良いタレントさん経由で繋がった方から、映像クリエイターとしての案件を紹介されたんです。
今まで「映像クリエーター」と名乗ったことはありませんでしたが、「これはチャンスだ!」と思い案件を快諾。
これをきっかけに、「よしやるか!」と機材一式揃えて取り組んだのが、本格的な映像クリエーターとしての第一歩でしたね。
最初のうちは会社に黙ってお仕事をしていたんですが、嬉しいことに依頼が後を立たず、そろそろ業務に差し支えが出そうになったので、ちゃんと会社に報告し個人事業主としてやろう!と決心しました。
——前例がないチャレンジだと思うのですが会社は快諾してくれたんですか?
はい、快くOKをもらえました。
僕が映像クリエイターをやることで、会社に対し色々な可能性に繋げるというプレゼンをし、個人事業主として仕事をすることを納得してもらいました。
美容師を目指す人の中には、ゆくゆくは芸能人にメイクをしたり、CM制作の現場に入って活躍したいという夢を持って入社するスタッフが少なくありません。
ただ、店舗に入るとそういった現場に出る機会って結構少なかったりするんです。
なのでそういった夢や憧れを持って美容師になったスタッフに対し、僕が「映像クリエイター」として活躍し、繋がりを持つことで、現場に見学に連れていくことが出来たり、もしくは自分と同じく映像クリエーターになる可能性を示せることができるんです。
僕が美容師として、映像クリエーターで活躍することで生まれる良い循環や、繋がりを熱くプレゼンし、会社はそれを応援してくれる形となりました。
自由な働き方を応援してくれる会社で本当に良かったと思います!
——美容師、そして映像クリエーターとして活躍する戸梶さんのやりがいをそれぞれ教えてください。
美容師としてのやりがいは、お客様の喜ぶ姿を生で感じることができることですかね。
自分の技術で大切なお客様が喜んでくれるのがめちゃくちゃ嬉しいです。
あとは、チームメンバーの成長を見られるのもとても嬉しいです!チームに入って来た時は頼りなかったメンバーがメキメキ成長していく姿を見るのは僕にとっても刺激になります。
映像の方もやっぱり反応ですね。
映像は発信しやすいので反応が顕著に数字で確認できます。
自分が作った映像が、1万件以上リツートされたり、映像を見た人から「こういう作品を作りたい!」「この映像好き!」などコメントをもらえたり。
また撮影を通し最先端の撮影現場や体験ができるので、そこで得た知識やトレンドを森越チームに還元出来るのもやりがいですね。
美容師としても映像クリエイターとしても、みんながハッピーになるのが好きなんです!
——最後に、今後の戸梶さんの目標やビジョンを教えてください。
これから美容師は、動画の技術が必要になってくると思っています。
なぜかと言うと、youtubeやインスタの出現により、今まで写真だったコンテンツがどんどん動画中心になっているからです。
今までは写真で伝えていたヘアカタログやヘアアレンジなどが、動画に変わっていく。
お客様が動画でメイクやヘアスタイルを見ることが習慣になると、今まで写真だけで伝えていた美容師は動画を撮らざるを得なくなるんです。
そうなった時に、動画初心者の美容師が打ち当たるのが「どうやってヘアスタイルの動画を撮っていけばいいか?」という悩みです。
現在、髪の毛の撮り方を発信しているyoutubeチャンネルはありません。
なので、僕がその先駆者になろうと思っています。
——美容師向けの動画撮影を教えてくれる動画だなんて視点がさすがですね。具体的にどういったビジョンを思い描いていますか?
今、優秀な美容師仲間たちと計画中なのですが、今年中にyoutubeチャンネルを作り、登録者が伸びて行ったタイミングでオンラインサロンをやろうと思っています。
動画撮影になれていない美容師に取って、映像クリエイターのノウハウ動画はちょっとレベルが高い。だけど、美容師が教える動画だったら敷居が低いので取り入れやすいと思うんです。
しかも動画を配信する側である僕たちは全員美容師なので、お客様が何をしりたいか、美容師が何を伝えたいか、すでに分かっているので、絶対にニーズがあるんですよ。
——たしかに美容師からのニーズが高そうですね!あとは美容感度の高い人からも人気が出そう!
まずは、美容師に向けた内容に特化しますが、それ以外の視聴者も増えれば嬉しいですね。
ちなみに、オンラインサロンのメンバーが増えたあかつきには、自分たちに続く下の世代をたくさん育て、美容師の映像クリエイター集団を作りたいと思っています。
サロン規模でなく全国規模でチームを作り、美容師の新しい働き方が当たり前になる世界を創っていければ嬉しいです。
美容師全体がもっと自由にそしてハッピーに働ける世界になればいいなと思っています。
——戸梶さん、色々とお話をお聞かせいただきありがとうございました!スペシャリストチームと映像クリエイターでの活躍をこれからも楽しみにしています。
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