「リンスやコンディショナーは髪表面の保護」「トリートメントは髪内部のケア」と言うイメージがあると思います。
しかし、元をたどると「3つとも同じ物」である可能性が高いのです。
今回は年間5000人担当美容師SENJYUチームが、リンス&コンディショナー&トリートメントの違いについて詳しく解説します。
本記事は、リンス&コンディショナー&トリートメントどれを買うか迷っている方に読んでほしいです。
本記事は、スーパーやコスメショップで購入できる市販のトリートメントと比較しています。
美容院で行う酸熱トリートメントや特殊なトリートメントとは無関係だと思って下さい。
目次
まず、リンス&コンディショナー&トリートメントの違いに関しての明確な定義はありません。
つまり、なにを持ってリンス&コンディショナー&トリートメントなのかは、販売しているメーカーさん次第なのです。
しかし「一般的にこうだよね?」と、なんとなくの定義は存在します。
ここでは、SENJYUチームが思う、リンス&コンディショナー&トリートメントに存在するなんとなくの定義を解説していきます。
リンスは分子が一番大きいため、髪につけた後時間をおいても、髪内部に浸透することはないと言われています。
リンスは元々、石鹸で髪を洗っていた時代、髪がギシギシになるのを防ぐために開発されたので、髪表面のコーティングがメインの効果です。
コンディショナーの分子の大きさはリンスよりも小さく、トリートメントよりも大きい、中間に位置します
髪につけた後、5〜10分ほど時間を置けば、若干ですが髪内部に浸透すると言われています。
トリートメントの分子はコンディショナーより小さいので、髪への浸透性が高いとされています。
しかし、浸透性があるが故に、長時間放置すると髪がベタベタになってしまう可能性があります。
内部補修のイメージが強いですが、髪表面のコーティング力もあります。
冒頭でも解説した様に、リンス&コンディショナー&トリートメントはほとんど同じだとSENJYUチームは思っています。
なぜですか?理由を教えて下さい。
コンディショナーとトリートメントが髪に浸透する領域はごく僅かな部分だと思っています。
例ですが、リンス&コンディショナー&トリートメントの髪への浸透具合を見てみましょう。
リンスは分子が大きいので、髪表面のコーティングしかできない。
髪表面、僅かに浸透するがリンスと大差はない。
コンディショナーより浸透するが、それでもコンディショナー&リンスと大差ない。
(イラストは全てイメージです)
リンス&コンディショナー&トリートメントは髪表面のコーティングがメインの効果であり、髪内部のダメージケアはほぼ不可能と思っています。
なぜ、髪内部まで浸透しないと思っているのですか?
それは、リンスorコンディショナーとトリートメントを使い分けたとき、トリートメントだけ劇的な効果を発揮した例がないからです。
SENJYUチームは職業柄、今まで数多くのリンス&コンディショナー&トリートメントを使用してきましたが、トリートメントだけトップクラスに優れていると思ったことは一度もありません。
さらに、毎年5000人のお客様を担当していますが、トリートメントの方がリンスやコンディショナーより、効果があると言う声も聞いたことがありません。
結果、リンス&コンディショナー&トリートメントの3つの効果は、ほぼ同じだと思っているのです。
リンス&コンディショナー&トリートメントを髪につけると、髪がサラサラになる仕組みを簡単に解説します。
そして、リンス&コンディショナー&トリートメントの中には、髪をサラサラにする成分が含まれています。
髪をサラサラにする成分が髪にくっ付けば、当然髪はサラサラになります。
S極とN極がくっ付いているので簡単には離れない仕組みになっています。
↑結果、一定期間髪がサラサラの状態が続くと言うこと。
これが、リンス&コンディショナー&トリートメントの仕組みです。
なるほど、3つとも髪がサラサラになる仕組みが同じだから、効果も大差ないってことね?
ここで、リンスorコンディショナーとトリートメントの効果を振り返ってみましょう。
↑これが正しければ、リンスとコンディショナーは完全に劣化版と言うことになります。
しかし、リンスとコンディショナーはトリートメントに淘汰されることなく、現役バリバリで活躍している状態。
リンス&コンディショナーが現役で活躍できる理由は、トリートメントと大差ないから?だと思っています。
そういえば、リンス&コンディショナー&トリートメントの仕上がりに違いを感じたことないかも?
コンディショナーとトリートメントを一緒に使っても意味ないのですか?
いえ、全く意味がないと思っていません。
もし、トリートメントとリンスorコンディショナーを併用する際は、必ずトリートメントを先に使用します。
先述の通り、リンスorコンディショナーは髪表面のコーティングがメインの効果なので、先につけてしまうとトリートメントの浸透効果を阻害してしまいます。
そのため、トリートメント先につけてトリートメントを浸透させてから、リンスorコンディショナーで髪表面をコーティングする流れがベストだと思っています。
トリートメントとリンスorコンディショナーを併用は、ハイダメージ毛に有効だと思っています。
どんな高価なリンス&コンディショナー&トリートメントを使用しても、
結局、高品質で相性の良いシャンプーを使用しないと意味がありません。
つまり、本当に大切なヘアケアは「シャンプー」なのです。
シャンプーを行う目的は髪と頭皮の洗浄であり、髪を健康的に保つためにとても重要な役割を果たしています。
実際、低品質なシャンプーを使用すると、髪がギシギシになったり、パサついてしまう可能性があります。
しかし、リンス&コンディショナー&トリートメントは、正直低品質な製品を使っても髪質が悪くなることはほとんどありません。
結果、リンス&コンディショナー&トリートメントの相性は、あまり気にする必要はないと思っています。
本当に気にすべきポイントは、シャンプーの品質と相性と言うことね。
さらに、リンス&コンディショナー&トリートメントは「シャンプー後に使用すると髪に良い」理由で作られた後発の製品。
「シャンプーの方が大切なので先に作られた」と言う意味でも、シャンプーの方が優先順位が高くなります。
リンス&コンディショナー&トリートメントの違いから相性の良い髪質を求めるよりも
まずは、高品質で相性の良いシャンプーを使用しましょう!
そして、リンス&コンディショナー&トリートメントはシャンプーと同じ系列で良いと思います。
なるほど!でもシャンプーって沢山あってどれを買えば良いのか分らない💦
迷ったときは「アミノ酸シャンプー」がおすすめです。
リンス&コンディショナー&トリートメントの3つは正直同じなので、明確な違いはない、とSENJYUチームは思っています。
そしてなにより、一番重要なのはシャンプーである事実をぜひ覚えておいて下さい。
SENJYUチームではインスタグラムにて最新の情報を配信しています。チェックしてみてください。
おすすめインスタグラムタイムライン
カテゴリー一覧から記事を探す
© 2016 SENJYUプロフェッショナルチーム
【掲載の記事・写真・イラストなどの無断複写・転載を禁じます】